第13話「反撃」 ページ15
貴方「首領、シャワーありがとうございました。」
私が、シャワーから上がると首領は、目を見開いてこちらを凝視していた。
貴方「どうかしましたか?」
森「いや、君が素直にその服を着るとはね。」
ふふっと上品に笑われ、私は自身の服を思い出す。
貴方「……これしか服、無かったじゃないですか。」
私が拗ねるように、恨めしそうに言えば首領は意地の悪い笑みを携えて
森「おや?先程のワンピースを着るという選択もあったはずでは?」
と、言ってきた。
貴方「……あれ、着てたら、その、次はないって……。」
私が言いにくそうにそう言えば、首領は、ははっと笑って、それもそうだね、と言う。
ちなみに今の私の格好はというと、ワインレッドに黒のストライプシャツに黒のジャケットを羽織り、黒のスカートに黒のストッキング、赤のアンクルストラップパンプスという、黒と赤で統一したコーディネートだった。
…………完全に、首領とおそろいな様な気しかしない。
森「おや?あれは冗談のつもりだったのだがね……期待させてしまったかな?」
意地の悪い笑みでさえも色気は全開なんですね分かります。←
貴方「期待、してた、と言ったら……?」
私も、やられっぱなしは何だか悔しいので、反撃する。
すると、首領は目を丸くして頬をぽりぽりと掻く。
森「こんな中年に期待してくれたのは素直に嬉しいよ。だけど、自分の身体は易々と触らせてはいけないよ?大切にしなさい。」
照れるように、はみかみながら言ってると思いきや、今度はたしなめるように言ってくる始末。
そして、何処までいっても紳士的。
大人の包容力の破壊力は凄まじかった。
貴方「……首領結婚してくれませんか?」
森「いいよ。」
貴方「ごめんなさい冗談です許してくださいほんの軽い気持ちだったんですすみません。」
私がいくら反撃しようとも、さらりとその百倍くらいで反撃される。
敵いそうにないな……。
森「まあ、立ちっぱなしも辛いからね、座りたまえ。」
さりげなく椅子を引くあたりに心臓が鷲掴みにされてます。
貴方「では、そろそろ本題に……何処から話しましょうか?」
私は真っ直ぐ首領を見詰めた。
大丈夫。
逃げたら駄目だ。
森「そうだね……では、まず私を何故知っていたか、を聞いても良いかね?」
私は、こくりと静かに頷いた。
貴方「私が、首領を知っていたのは……
────見ていたから、ですよ。」
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舞 - 首領のルビ、ボスのはずなんですが...なんだか違和感があるんですよね「しゅ、首領」みたいなセリフの時内容はとても面白くてワクワクしながら読んでいます! (2018年7月2日 22時) (レス) id: 338b13862d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - 原作しか見てないのでアニメではどうなってるのかわからないのですが、首領の読み方はそのままでなくボスだと思います!更新楽しみにしてます頑張ってください^^*(同コメありましたらすみません) (2017年9月30日 0時) (レス) id: cfd67c96bc (このIDを非表示/違反報告)
浅葱_桜(プロフ) - 森さん(^q^)うぇへへ……なのですが、設定ページで三人称の意味合いが違うと……ヾ(・д・`;)heとかsheとかジャ (2017年8月18日 22時) (レス) id: 638a6231c6 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - きなこさん» 初コメントありがとうございます。この作品で森さん好きが増えたのであればこの上ない喜びですね。企画も賛成して下さり…感謝です。暖かい言葉嬉しかったです。これからも、不甲斐ない作者ではありますが、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ@現実逃避(プロフ) - 晋陽さん» 森さんの色気は上手く描写出来ていますかね…?それならばとても嬉しいのですが…コメントありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね*_ _)ペコリ (2017年6月22日 23時) (レス) id: a2afccea58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルリ@現実逃避 | 作成日時:2017年2月1日 21時