首領秘書生活始めます。【文豪ストレイドッグス】

第12話「雑念？杞憂？」 ページ14

貴方「汚ない物を見させてしまい、すみません……」

こんな事になるなら、日頃からダイエットしとけば…………

もう少し可愛らしい下着にしておけば……

色々と気にする事はあるが、もうただただ恥ずかしい。

森「汚ない？Aちゃんの身体は、とても綺麗だったがね？」

さらりと、爆弾を投下していく首領。

結婚して下さい。←

貴方「あの、本当に忘れて下さい……太ってて綺麗な身体ではなかったですし……」

森「太ってなどいないよ。しかし、Aちゃん？」

首領はそこで、こちらを真っ直ぐ見つめてきた。

貴方「は、はい？何でしょうか？」

森「私も男だからね、少しは危機感を持ちなさい。次はないよ？」

…………つまり。

次は襲うと？

え、何その色気全開のおじ様ボイス。

もう一度言ってくれませんかね？ボイスレコーダー持ってくるんで。←

貴方「……首領、紳士ですね。」

森「ははっ、そう見えるかね？」

あっ、いつも紳士だけどベッドではそうはいかないパターンですね分かります。←

森「では、そろそろシャワーに行ってきたまえ。そんな薄着だと本当に食べてしまうよ？」

貴方「行って来ますぅぅぅぅぅぅ！！！」

私は、首領から逃げるようにシャワールームへと走っていった。

やばいやばい、何？何？

何であんな色気出せるの！？

『食べてしまうよ？』って言いながら首傾げるのやめて可愛いすぎる。←

そんな雑念を振り払うように、キャミソールワンピをばさっと脱ぐ。

貴方「…………秘書、心臓何個あっても足りない気がする。」

サァァァと頭からシャワーを浴びる。

少し冷えていた身体にとても丁度良い温度で、直ぐに身体が温かくなっていく。

シャンプーを手に取る。

貴方「………」

これ、ツ●キじゃん……

え、まじで？この世界でもあんの？

私は、疑問に思う事もあったが、持ち前のスルースキルで全て見なかった事にした。

大きな浴槽にゆっくりと浸かる。

ちゃぷん、という音ともに波紋が広がる。

それを眺めながら、私は悩んでいた。

本当に、話してしまっていいのか。

首領は、信じてくれるのか。

こうして優しくしてくれているのは、私を油断させておいて殺すためなのか。

疑いたくはないが、疑ってしまう。

優しいとは分かっているし、そう思いたい。

だが、漫画やアニメで見た首領を見る限り……

貴方「……まず、話さないと。」

私は気持ちを切り替えるように、頬を叩いた。









そして、物語は着々と進んでいく。

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