私に貴方達のような翼は無い。【文豪ストレイドッグス×ハイキュー！！】

独「八話目だ、控書しておけ。」 ページ10

香織side



はぁ………あと二週間かぁ………。

そういえば、一週間だったよね？
やった、探偵社の皆に会える！

………何で横浜なんだろう、東京でも善かった筈なのに。

監督かコーチに訊こう。

国「先輩。」

香「！国見？」

国「もうすぐ休憩っすよ。」

え？あ………。

香「ご、ごめん！すぐ持ってくから！」

そうだよ！考える前に此処はバレー部なんだから！
でもバレー部の前に私は探偵社………ううん、違う。私は今バレー部のマネージャーだ。

余計な事は考えちゃいけない！

国「先輩、俺持ちますよ。」

香「駄目！国見怪我してるでしょ今！まず選手なんだから！」

そう、彼は今怪我をしている。
突き指だ。

国「………してないです。」

香「国見の癖はそうやってすぐ隠す事！今だって突き指した所庇ったじゃん！」

国「………先輩は何でもお見通しなんですね………。」

何でも、か。
そんな事はないんだけど………。

香「まぁ、大切な選手だからね！」

大丈夫、国見は気付いてた。

カッターに水が付着していない事も、彼女の傷が異様に浅かった事も。

屹度、彼女が嗤っていた事も。

信用して大丈夫、国見は味方だ。

国「………先輩、自分の事も気に掛けて下さいよ！」

国見が大声を出した。

何故？

国「そうやって、いっつも俺等ばっかで！自己犠牲しかしてない！」

香「国見？落ち着いて。」

国「もう厭なんですよ！今回だってそうだ、先輩は緒花に嵌められたのに俺等に頼ってくれない！」

だってしょうがないでしょう？
私は貴方達を守る為に来たんだから。

貴方達を傷付けてしまったら意味が無いじゃない。

及「かーおりーん！休憩だよって………国見ちゃん！？」

嗚呼、最悪のタイミングだよ。

及「国見ちゃんなにやってんの！ほら落ち着いて！」

及川が国見を羽交い締めする。

国「俺は落ち着いてます！！離してください及川さん！」

………駄目だ、私の何が悪かったの？

判らない、国見の思考が読めない。

教えてください、院長先生。
優しい先生なら教えてくださいますよね？

僕のこの出来の悪い頭を、直してくれますよね？ね？先生。

香「国見。」

国見の頬にそっと触れる。

最適解を常に導き出せ。

香「ごめんね………私の何が悪かったの？教えて欲しいな。」

此処で私も取り乱せば収集が付かなくなるだろう。

落ち着いて行動する事が大事だ。

国「………済みません、先輩は何も悪くないです………。」

………そんな事、ないのになぁ。

太「九話目だよ〜心中してくれる美女は居ないかな？」→←江「七話目だよ、あ、お菓子頂戴！」

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