37:手紙 ページ41
「…うらたさん、…で、どないしたんです？」
僵尸は叩かれた頭をさも痛そうに抱えるが、
僵尸は1度死んでいるため、痛覚というものは存在しない。
そもそもの話、僵尸とは関節が全てまっすぐ動かないし、移動する場合はぴょんぴょん跳ねて移動し、その知能は低く、血を貪る程度の本能しか備えられていなく、常に飢えているような状態のものが多い。
だが、センラという僵尸に関しては本によって、自我を保ち、かつ関節を自由に出来ている。
「んー、俺はお前に要はねぇよ、Aに用があんの」
堕天使は片手でしっかりと聖女を抱きとめて空いている手で髪をすくい、キスを落とす。
そして僵尸をどこか冷たい目でじっ、と見れば
「頭冷やせ、この変態僵尸」
「ぇ、どこ行くんです、」
僵尸の問いには答えずに歩きを進める堕天使はじっ、と腕の中の聖女を見つめる。
「あの、うらたさん、どこに…」
「俺の部屋」
ボソッと呟くように返答すればいつ間に着いたのか、ドアを蹴破るように開けて、締める。
ところどころボロいが、緑と木の茶色で統一された家具はどこか温かみを感じる。
「きゃぁ…」
そんな淡い緑の色をしたベットの上に聖女は転がされた
「な、なにするんですか」
「いまさっき、魂が手紙を届けてきた。」
「た、たましい？」
聞きなれない単語に首を傾げる聖女
「…」
堕天使は何かを手招きするかのように指をくい、くいっとする。
「…うぁ、紙が、…」
何かの糸に手繰り寄せられたかのように、元々そこにあったかのように手紙は堕天使の手の内に。
「魂ってのは、死神の使い魔だ。その使い魔がこの手紙をよこした。」
「…？内容は？」
そう言って聖女に向けられるのは白紙の手紙
「んぁー、そうか、人間には読めないのか…」
堕天使は頭を抑えるようにその手紙を読み始めた
【貴君らのハロウィンの船旅楽しんでおられるだろうか。
こちらの世界では魔女の残した本の所有者が3人そろい、あと貴君らの4人、全て把握できた頃だ。
さて、本題に入るが、無垢なる花嫁を見つけ出そうな。
地獄耳のあの世の主人はそれを聞き止めたとご報告があった。
そして単刀直入に申し上げるとその無垢なる花嫁をこちらに寄越したまえ。
南瓜の従者より。】
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雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年7月25日 19時) (
レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年7月7日 8時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - 羽来々さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございます！！コメントありがとうございます、面白いと言って貰えてとても嬉しいです。不定期更新ではありますが頑張ります！ (2019年1月13日 21時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
羽来々 - 最近見つけたんですがとても面白くて続きめっちゃ気になります！更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2019年1月13日 0時) (レス) id: 0077a53052 (このIDを非表示/違反報告)
ちうんと(プロフ) - うさぎ@たまに冬雪さん» おぉ！おめでとうございます（？）面白いと言って頂けて嬉しいです！！これからも皆様の期待に応えられるように、不定期更新ではありますが、頑張っていきますね！ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 78a6b0197e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちうんと | 作成日時：2018年12月15日 13時
