【文スト】現実主義者の妹は【国木田独歩】

兄と妹。【番外編】1 ページ44

或る日。


はい皆様。

ただ今武装探偵社に来ております、Aです

今、大変なことになっております。

ナ「Aさん！そこで回ってみてください！」

鏡「可愛い・・・」

大変です。

只今、レースたっぷりのメイド服とやらを着せられております。

偶然、兄さんが買い出しで居なかったのでセーフだったけれども。

太「写真写真」

太宰は写真を撮りまくっている。
後で砕いてやる。
恥ずかしい・・・！


ナ「お願いですわ！『ご主人様！』って云ってみて下さい！」

ナオミちゃん、何てお願いをするんだ。

『どうしても？』

ナ「どうしてもですわ！」

ナオミちゃんと鏡花ちゃんがキラキラとした目で見てくる。仕方ない。

『ご主人様...ッ』


ガチャ(ドアを開ける音)


太「あ、国木田君」

何と云った。
太宰、何と云った。

恐る恐るドアを見る。

・・・兄さんが居た。

『見た？』

国「・・・少し」

・・・終わった。

『あああああああああ！！人生終わった！！これ兄さんに見られたあああああああああ！！』


＊＊＊＊＊＊＊

NO side

Aは異能で銃を作り、乱射する。
あまりの恥ずかしさのあまり、理性が飛んでいる様だ。

国「分かった！俺は見ていない！何も見ていない！だからやめろ！」

国木田は焦る。

太「はーい、A、そこまで」

太宰はAの腕を掴む。

『はっ！あの時私は・・・』

理性が戻った様だ。

太「まず着替えようか、写真撮ったし」

『太宰、絶対死なす』

Aは医務室を借り、着替えに行った。

＊＊＊＊＊＊＊

太「ねえ国木田君」

国「何だ」

国木田は答える。

太「あのA、少し可愛かったよね。久し振りに見たんじゃない？あんな姿」

国「可愛いなど思って居ないぞ。可愛いなど・・・少しだけ可愛かったかも知れないが(ボソッ」

国木田は素直ではない様だ。

＊＊＊＊＊＊＊

『忘れてくださいお願いしますお兄様』

国「分かったから離れろ」

その後、太宰は砕かれ、(生き返った様だ)Aは暫く国木田の側に居たそうだ。

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