＃3 ページ4
「じゃ、きんときコールして」
「おーけい、いくよ？･･･三、二、一、ファイト！」
きんときが「解」と言った瞬間、なかむは両手をきんときに向かって突き出した。
すると、なかむの手からきんときへ向かって、鋭い氷塊が飛んでいった。
そう、彼らはこの世界における『能力者』だったのだ。宙に浮いたり、手から炎を出したり、自身が発光したり。通常の人間には出すことが不可能な、有り得ない能力を『能力者』は持ち合わせている。ここに住んでいる六人全員が『能力者』だった。「解」とは、能力者が普段は閉じ込めている自分の能力を解放するときの言葉だ。
この世界では、九割の人が『人間』、一割の人が『能力者』という割合で人が誕生する。
それは不規則なものであり、例え『能力者』と『能力者』が結ばれても、『人間』として子供が生まれてくる可能性があるのだ。
そして九割を占める『人間』からすれば、『能力者』は強力で恐ろしい存在だった。
「炎や水を自在に操る、悪魔に使える手先だ」、と。
そのため能力者は人間に虐殺され続け、今ではほんの僅かな数にまで減少している。彼らが人の出入りが少ない森の地下に身を潜めているのもこのためだ。人間達から距離を取り、殺されないようひっそりと生きていこうと。
そして偶に必要な物があれば、地上へと出て必要な物を必要なだけ取ってくる。
今回はなかむが地上に出て、シャークんに頼まれていたナイフを取ってきた。
「初っ端から氷塊飛ばすって、中々やるじゃん」
きんときは向かってくる氷の塊を左右に避けながら、なかむとの距離を縮めていく。なかむも負けじと次々に氷塊を出してはきんときに向かわせ、一定間隔の距離を保とうと自然に後退していった。
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CA(プロフ) - クロウさん» コメントありがとうございます。直球なお言葉、とても嬉しいです...!! これからも読者様に楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思います、今後ともよろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
クロウ - 僕この話好きです！ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 832b7f5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - green naverさん» コメントありがとうございます。個人的に大好きな実況者様方で書かせてもらってます! 能力戦は難しかったりもしましたが...笑 楽しんで頂けたら何よりです、応援ありがとうございます!(^^) (2020年2月26日 18時) (レス) id: 4ca6b68f3a (このIDを非表示/違反報告)
green naver - 面白いですね！特に我々ださんだけでなくミナツドさん方も出て来ているんですね！戦い途中など、分かりやすかったです！今後も頑張ってください！ (2020年2月26日 17時) (レス) id: 0ae479fb97 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - もみぢさん» コメントありがとうございます。お気づきになりましたか･･･そうです、ついに後半からはあの方々が出演致します･･･笑 ここからはアクションが多めとなりますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 44e41f1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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