＃1 ページ16
シャークんは右手を前に翳すと、瞬時にして地面から無数のツルを発生させた。そのまま足へ、腰へ、腕へ、ツルは相手の身動きを封じていく。ツルは相手の銃器にも絡みつくと、シャークんはそのまま能力を凝縮させ、バキッと銃を折った。
「なっ、能力者！」
「ツルか、「草」の能力者だな･･･ツルで我らを拘束、か･･･」
「生憎お前らに捕まるつもりも、殺されるつもりもない」
キッと鋭い殺気を政府軍に飛ばす。シャークんは左手で再び地面に手を翳すと、地面から大きな緑と赤の花が生成された。見た目はラフレシアだ。
シャークんが左手を捻ると、花の中央から粉がまき散らされた。睡眠粉だ。
「･･････くっ、体が･･･」
「･･･ふ、作戦成功だ。よくやった、B班」
「え？」
「うあっ！」
シャークんの左で、ドサッと何かが倒れる音がした。
ハッとしてその方向を向けば、バチバチ光るスタンガンを片手に持っている男と、倒れ込むぶるっく。
一瞬何が起きたのか分からなかった。
「今捕まった我らは囮だ。A班、後は宜しく頼むぞ」
「ぶるっ･･････！」
シャークんはぶるっくに駆け寄ろうと体を捩ると、グッと後ろからハンカチのようなものを口元に押しつけられた。そのまま首を固められ、反射的に両手を首にかける。
「んん･･･っ･･･！」
「生憎、我々も簡単に逃げられてはいけないのでね」
しばらく息を止めてもがくが、どう足掻いても隊員の拘束からは抜け出せずに思い切りハンカチから空気を吸い込んでしまった。甘く気持ち悪い匂いとともに、肺に空気がなだれ込んでくる。
すると、激しく咳き込んだ後にぐらりと視界が歪んだ。
「実験対象だ、大人しくしてくれよ」
「が･･･っ･･････！」
バチッと首下に衝撃が走ったのを最後に、視界は暗転した。
＊ ＊ ＊
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CA(プロフ) - クロウさん» コメントありがとうございます。直球なお言葉、とても嬉しいです...!! これからも読者様に楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思います、今後ともよろしくお願いします! (2020年4月28日 11時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
クロウ - 僕この話好きです！ (2020年4月27日 23時) (レス) id: 832b7f5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - green naverさん» コメントありがとうございます。個人的に大好きな実況者様方で書かせてもらってます! 能力戦は難しかったりもしましたが...笑 楽しんで頂けたら何よりです、応援ありがとうございます!(^^) (2020年2月26日 18時) (レス) id: 4ca6b68f3a (このIDを非表示/違反報告)
green naver - 面白いですね！特に我々ださんだけでなくミナツドさん方も出て来ているんですね！戦い途中など、分かりやすかったです！今後も頑張ってください！ (2020年2月26日 17時) (レス) id: 0ae479fb97 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - もみぢさん» コメントありがとうございます。お気づきになりましたか･･･そうです、ついに後半からはあの方々が出演致します･･･笑 ここからはアクションが多めとなりますので、今後ともよろしくお願い致します！ (2020年1月14日 20時) (レス) id: 44e41f1df7 (このIDを非表示/違反報告)
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