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私が戻るとまだお父さんは御幸君に抱き着いていた。
でも御幸君は最初の頃より嫌そうな顔をしていなかった。
A「なんの話してたの?いつの間にか仲良くなってるじゃん」
父「秘密よ」
御幸「ああ。男同士のな」
父「いや〜ん。男同士って複雑〜〜」
A「いや、事実だよ。もう暗くなるしそろそろ帰ろうよ」
父「そうね。一也君、私の車があるからお家まで送るわ」
御幸「いいんですか?ありがとうございます」
そして私たちはカフェを出た。
車の中
御幸「麗華さん、オカマバーは趣味って言ってましたけど、本業は何してるんですか?」
父「本業は小説家よ。オカマバーでお客さんの恋愛相談に乗ってネタを探してるの」
御幸「小説家ってすげー!じゃあ恋愛小説書いてるんですか?」
父「んーー、最近書いたのは別の惑星から来た女の子が様々な事件に巻き込まれながら最終的に犯人と恋に落ちてしまうっていう、ファンタジーでミステリーなラブロマンスみたいなサスペンスよ」
御幸「え、それってドラマにもなってるやつじゃないですか!?」
A「そうそう。七瀬廉造の恋愛ファンタジーサスペンスシリーズね。先月最終巻発売されたやつ」
御幸「七瀬廉造!?」
父「きゃーーー!!やめて!本名で呼ばないで!私には麗華という麗しい名前があるのよ!」
御幸「七瀬、麗華さんってすげー人なんだな」
A「・・・・・・うん。恥ずかしいけどね」
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作者名:Sone | 作成日時:2021年1月19日 21時