ダイヤのA

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1日の授業が終わり、私は寄り道してグラウンドへ向かった。

いつもは友達と一緒に帰っているが、みんな塾に行き始めたらしい。

A「せっかくの若い時間を勉強だけに費やしたくないよね～。さ、誰もいないし、一人キャッチボールでもやるか！」

私は一人でボールを投げてダッシュで取りに行くという「一人キャッチボール」を始めた。

30分後・・・

A「はぁ、はぁ・・・・なかなかいい運動になった」

私は汗だくになっていた。

そろそろ帰ろうと思いカバンのあるベンチに向かうと

ベンチの隣に眼鏡をかけた男の子がお腹を抱えて笑っていた。

「ハハハッ！さっきから見たけど一人で何してんの？」

A「み、見てたの！？私の一人キャッチボール！」

「ひ、一人キャッチボールって・・・腹いてぇ・・・。君、丸亀シニアのエースだろ。」

A「え、何で知ってるの・・・？」

「俺、江戸川シニアでキャッチャーの御幸一也。何度も試合してるだろ」

A「あ～～。あのなかなかいいキャッチャーね」

御幸「なかなかいいキャッチャーって・・・。俺に抑えられてるくせに」

A「あれはたまたま調子悪かっただけだもん」

御幸「はいはいそうですか。ところで、俺ちょうどグローブ持ってるけどキャッチボールしない？」

A「え、いいの？ちょうど投げたいと思ってたんだよね！」

私と御幸君はキャッチボールを始めた。