three years ago -1 ページ40
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大学を出ると雪がぱらつき始めていた。
一緒にいた友人二人が重たい鞄を肩に掛けながら「うああ」と言葉にならない嘆きを吐き出した。
「合コンとかしたかったのになぁ」
「仕方ないよ。課題優先」
「あんたは彼氏持ちだからそう言えるんだよ！ねぇA」
「まぁ、わかるけどこればっかりはね」
友人は納得いかないらしくがっくりとうなだれる。
「もう、またクリぼっちかぁ……A、裏切りなしだよ」
「わかったってば」
「Aちゃん、彼氏作らないの？」
「うーん……好きな人いないし、別にいいかな」
高校時代からの友人である片方の子は潤くんのことを知っている。
あれ以来彼氏を作らない私を心配してくれているようで、恋人のイベントが近づくといつもこんな台詞を言う。
私があっさりと返すとその子も「そっかぁ」とだけ頷くのが私たちの恒例のやり取りだ。
「あー！彼氏欲しー！」
その間でうなだれていたもう一人の友人の叫びに笑ったところで携帯がブーと振動した。
『終わったけど』
簡潔な翔くんからの連絡が届いている。
「ごめん、私用事あるから行くね」
「まさかA、彼氏じゃないよね？」
「だから違うよ。共通の知り合いのプレゼント探して帰るだけだって。じゃあね」
まだいぶかし気な彼女たちと別れて雪の舞う街中を足早に歩く。
翔くんの大学からなら翔くんの方が先に着くかもしれない。
『私も今大学出たところ。寒いから中入って待ってて』
歩きながら入れた連絡には『了解』と短い返事が来た。
駅前のデパートに入るとすでに翔くんは到着していて私に気が付くと壁から背中を起こす。
片手を上げて合図をした翔くんにパタパタと駆け寄った。
「ごめんね遅くなって」
「別に平気。……急いできたわけ？髪ぼさぼさになってるけど」
「い、一応急いだんだってば」
翔くんは鼻で笑うと私に手を伸ばした。
髪に手が触れて撫でつけられる。
「怪我すると面倒だから次からゆっくり来い」
「わかった」
素直に頷けば翔くんが満足そうに手を放す。
そしてエスカレーターの方に目をやった。
「じゃあ、紳士物フロアから行くか」
「そうだね、一応そこから」
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
