善逸くんは私に弱い！

校則2 ページ3

.


「くぉらぁぁぁあ伊之助！！
女の子に乱暴するんじゃありません！！」


理不尽に怒る伊之助

その彼を怒る炭治郎

いや仮に男に突進しても危ないでしょ
伊之助の体力とか考えたら

男でも怪我するよ(笑)
別にいいけど



「おいA！！
俺と勝負しろ！！」

『私今朝ごはん食べてるの〜
はいアーン』

「なにすっんむ……んまい」



伊之助の口にメロンパンを押し込むと

むぐむぐと口を動かしながらも
顔の周りに花が浮かんで見えた

とその時教室の前を通りすがった善逸くんが
勢いよく走り出してそのまま伊之助を殴り飛ばした




「んなぁぁあにしてんだ伊之助！！
Aちゃんからアーンされやがって！！
もっと喜べよ！！顔染めろよ！！いや、そんなことしたら殴るけどさ！？」

「なにすんだよ紋逸！！」

「うっせーんだよ！！
Aちゃんの手から口に入れて貰えたんだぞ！？アーンだぞ！？うう、羨ましィィィ！！」


『次これ食べたい』

「もちろんいいぞ！沢山たべるんだぞ」




騒ぎ出した2人を放っておいて

私は次のパンに手をつけた

炭水化物のダブルパンチであるこの
焼きそばパン


美味しいんだから仕方ない



こんなうるさいのによく周りから何も言われないよねって？

察してよ

これが日常茶飯事となり

みんなもう諦めてるんだ


現にほら、あそこの人達なんて

保護者のごとく微笑ましそうに眺めてるんだから



全く困っちゃうよね

校則3→←校則1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す