善逸くんは私に弱い！

校則18 ページ19

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『あれ食べたい！たこ焼き！』


『イカ焼きもあるよ！！』


『フルーツ飴食べてみたい！』





祭りをめいっぱい楽しむA、
俺もはぐれないようについて行く


満面の笑みで俺に笑いかけるAはとても可愛くて愛おしい


一通り屋台を周り
俺は人通りの少ない穴場へと案内した




『すごっ！こんな所あったんだね』

「昔見つけた穴場だよ。
ほら、あそこのベンチに座ろう」




周りには誰もいない

遠くの方から祭りの賑やかな声が聞こえる



まるで俺たちふたりだけが別の空間に来たみたいだ




「……A、俺と初めてあった日のこと覚えてる？」

『もちろん。だって私、炭治郎と合わなかったら今ここに居なかったかもしれないもん』

「好きだ」




俺に笑いかけるAに口から出てきた言葉





『え…、炭治郎、何言って……』


「俺はAが好きだ！初めてあった日からずっと、Aを守りたいと思った、笑顔にさせたいし、ずっと一緒にいたい！！」





Aは顔を赤くさせながらも俺から目を離さない



横で花火が上がった



2人の顔に光が当たる



Aは1度目を閉じて再度俺を見つめた




『私も、炭治郎のこと好きだよ。
……でも、炭治郎の好きとは違う。』





『私、好きな人がいるの』






ごめんなさい。
と謝るAの顔はとても苦しそうだった今にも泣きそうな顔





「なんでそんな顔するんだよ」

『だって…、炭治郎が笑うからっ……』





告白を断った事に罪悪感を感じているのだろうか


俺は平気だよ。


たしかに悲しいけど、Aの想い人が誰かも知ってる。逆にスッキリしたよ。




「ありがとうA、ちゃんと振ってくれて嬉しいぞ。善逸との事応援するからな」




俺の言葉に驚いて俺を見るAだが、
笑って頷いたのだった




きっとこれで最後になるだろう


Aと一緒に見る花火は今まで見たどの花火よりも綺麗で何だか視界がぼやけて見えた

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