善逸くんは私に弱い！

校則14 ページ15

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善逸目線






応援団も終わり緊張から開放された俺は溶けそうになりながらも愛しのAちゃんを探し歩く




「あっ！善逸！応援団おつかれ！すごくかっこよかつたぞ！」


「あぁ、炭治郎ありがとう。
……Aちゃんは？」




俺は今限界なのだ
今すぐにでもAちゃんの胸にダイブして頭をなでなでしてもらいたい

してもらったことないけどきっと今の俺を見たらすぐになでなでしてくれるはず！！



だが、炭治郎の口から出た言葉を聞いて俺は溶けるように膝を着いたのだった







「Aなら自分の競技に出るために少し前走っていったぞ」







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Aちゃんは借り物競争に出るらしい。



借り物競争と言ったらあれだよね
紙に《好きな人》
って書いてあるのを引いて

男女でゴールテープを切るという

いわゆるカップル誕生競技！！




しばらくして見えた俺と同じ金色の髪の少女
赤いハチマキがまた可愛い！



ピストルの合図で走り出したAちゃん


なんだか本気みたいで誰よりも早く紙を拾い上げた




しばらく考え込んでいたAちゃんはきょろきょろと辺りを見渡して俺たちの方を向くと

こちらに走ってきた




『善逸くん行くよ！！』

「うえっ！？」




え！？え！？まさかまさかの
妄想と同じシチュエーション！？


Aちゃん《好きな人》の紙引いた！？




内心叫びながらAちゃんに手を引かれるままに走る。


さっきまでの溶けそうな気分も吹っ飛ぶくらい興奮しながら走る


油断すればAちゃんをお姫様抱っこしながらゴールしたい衝動に駆られるけど

さすがにそんなことしたらAちゃんに怒られそうだから我慢だ……！！




無事ゴールテープを切った時、
順位は堂々の1位だった

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