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イベント限定の不運は伊達じゃなかった。
Aが履いていたヒールは折れて、目的のお店は臨時休業で、有り得ない程の渋滞に巻き込まれた。
くたくた、といった表情の彼女に申し訳なさを覚えるも「次が最後だ」と言い放ち、たった今渋滞から抜けたばかり車を走らせる。
「そういやさ、僕らが出会ったのって正にこんな土砂降りの日やなかった？」
『…そうだね、傘私が忘れちゃって鬱に入れてもらったよね、確か』
あの時は本当にただタイプだから助けたってだけなんやけど、と付け足すとゴミを見つめるものと同じ視線を横から感じた。
せやけど、と言葉を紡ぐ。
「僕は雨に感謝しとるよ。
止まないで欲しいって思うほど」
Aと僕を出会わせてくれた、土砂降りの雨だから。
『…だけど私、濡れるのは嫌だなぁ』
強い雨音によって声を張っていたが雨音混じりの声がだんだんと雨音が弱まり、自然と追いかけるように小さくなっていった。
雨は肌寒さだけを残していったのだ。
「ホワイトデーやけどええことあるもんやな」
『…あ、そっか。ホワイトデーだったね』
忘れていたのか、そもそもとして日付感覚を失っていたのか、思い出したようにスマホで今日の日付を確認する彼女に言葉を失ったが、目的の場所もとい初めて彼女の出会った駅に着いた。
「A」
『？なに？』
＿＿＿夕日が、綺麗ですね。
夕陽の光を反射したシルバーのリングが手元で光った。
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青年A(プロフ) - 闇ちょこさん» 前作よりありがとうございます！knさんのお話めっちゃしんどいですよね…！私達でなく、全裸待機をされた闇チョコさんもどうか体調にはお気をつけて！ (2021年3月14日 16時) (
レス) id: 83ce93a423 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - あ、あぁぁ…(死)h.tとかk.nのお話ェ…切な……でも好き…((((バレンタインから読ませて頂いておりました！！全裸待機してた甲斐がありました！！(青年Aさんも伊玖さんも)好きです！！！(遺言)お二人とも体調には気をつけて更新頑張って下さい！！応援してます！！！ (2021年3月14日 15時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
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