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「弄んでないです」









Aはそう否定した









「弄んでんだよ、アイツは本気でお前に惚れてたのに」









銃兎の口調の変わりように内心驚いた



だがそれよりも銃兎の言葉が胸に刺さる









(…なんでそんなことを言うの)








「何が弄んでないだよアイツがどんなけ傷ついたかわかってんのか、このクソ女」








(そんなのわからない…)









「おい、なんか言えよ!」







「…私だって…好きでしたよぉ」









Aはポロポロを涙を流し大号泣を始めた




予想外の反応だったのか銃兎はポカンとしてAを見ていた









「な、なんでお前が泣くんだよ!」




「ずびまぜん」









鼻をすするAに銃兎はポケットティッシュを取り出しAの方へ向ける









「拭け」









だがAは首を振った


少しイラッとしたのか銃兎はティッシュを何枚か出し、Aの鼻をつまんだ









「うぐっ」




「汚ぇんだよ」








Aは軽く銃兎を睨むとティッシュを受け取った


そしてぽつりとありがとうございます、と言った









「全く、俺の怒りを返してくれ」









再びパトカーを走らせる銃兎はため息をついた









「すみません」





「つーか、お前。前から左馬刻のこと好きだったのか?」








つい好きと言ってしまったAはもう否定できないと思いつつ銃兎の隣に座っていた









「まぁ…そうですね」




「そうか」









それから無言で車を走らせること何分か経ち、Aのアパートに着いた









「ありがとうございました」




「はい、あまり1人で夜道をうろつかないようにしてくださいね」









そう言って車の窓を閉めようとする銃兎に、Aはあの、と口を開いた




すると銃兎は窓を閉める手を止める







「なんですか?」



「銃兎さん、敬語じゃない方がいいですよ。では失礼します」







Aはそう言ってアパートの方へ歩いて行った









「…変なやつだな」









銃兎はふっと笑いながらAの姿が見えなくなると窓を閉め、車のアクセルを踏んだ

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れれみ(プロフ) - 五月雨さん» 一気読みしてくださったんですか…!赤面されるの好きなんですよwこれはもう完全に私の趣味ですwこれからも頑張っていこうと思ってますのでよろしくお願いします! (2019年7月30日 23時) (レス) id: c7f8da3621 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 - 一気読みしました! 不器用だけど、時々赤面する左馬刻様が尊かったです……!! これからの活動頑張ってください^^ (2019年7月30日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れれみ | 作成日時:2019年6月30日 13時

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