避難訓練真面目に受けないと後悔するからね ページ10
・・・
『それどころじゃないって？』
「だから△△と□□が呪霊に！！」
「あいつ絶対1級より上だって、ヤベェって！！」
そう言われても先生は心底不思議そうな顔をするばかり。
痺れを切らした生徒の1人が彼女の腕を引っ張った。
「とにかく、来てっ！！！」
『え？無理』
そして彼女はその手を容赦なく振り払った。
振り払われた生徒は目を見開く。怒りを露わにする。
「なんで！？△△と□□がやられるかもしれないんだよ！？てかこのまま放っておいたら死んじゃうぅっ、グスッ…ッ」
「先生なら早く助けて！！時間がないの！！」
遠くからまた悲鳴が聞こえる。
漸く状況を理解したのか、わざとらしく声を上げながら先生は頷いた。
その姿に違和感と、同時に仄かな期待を覚える。
横目で見た悟の顔もどこか楽しそうだ。
『ねー、男子って馬鹿だよねぇ。自分より上の相手を倒したがるんだから…硝子みたいに賢くやればいいのに、ね？』
軽くこちらに手を振ってきた。この状況でよくそんなことができるな、頭がおかしいのか、と思えば悟も硝子も手を振っていた。
頭がおかしい奴は案外どこにでもいるようだ。
「は？ふざけ『駄目だよ。自分のしたことはちゃんと自分で責任を取らせなきゃ。周りが勝手に助けたりしちゃだーめ』
泣いている生徒の目元を拭う。呆気に取られたようなその頬を優しく撫でると先生は背筋を伸ばした。パンパン、と2回手を叩く音。
注意が自然と引き寄せられる。
『助けたい人は助ければいい。逃げたい人は早く20体倒してこの中から出なさい。あと2時間ないよー、もう！早く帰ろー』
場が静まり返る。
遠くから聞こえる断末魔のような声だけが響き渡った。
嘘泣きできるようになったら世の中便利だよね→←実習って時点でね、何か起こるよね
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雪玻(プロフ) - モドレイグさん» はい！ (2021年2月7日 23時) (
レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
モドレイグ(プロフ) - 雪玻さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）これからも好きと言ってもらえるように頑張ります！末永くお付き合いください(*´∇｀*) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
雪玻(プロフ) - この話めっちゃ好きです！頑張ってください(*^^*) (2021年2月2日 1時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッテリア | 作成日時：2021年1月29日 23時
