バナナはおやつに入りません。これ常識 ページ8
・・・
「ねぇA先生見てみ!」
「3級なんて一発だっつーの」
学長が教室から出て行った彼らに何か言ったらしい。
何を言ったかはどうでもいいが…ここまであからさまに態度が変わるのは、なんか、すごいと思うよ。
A先生を囲んでワイワイ群がっている彼らと、あの夜群がっていたホストたちが重なる。
先生は人に囲まれるのが好きらしい。
『はいはい、調子に乗らないの。いい?この森には2級だっているんだからね』
はーい、と気のない返事が聞こえる。
囲んでいる割には言うことを聞かない彼らに困った顔をしているのがこちらから見てもわかった。
初めて見る表情に悟が反応した。
硝子「あーめんどくさい。実習ってもっとサボれるんじゃないの?」
五条「何回言ってんの」
ガッカリした調子の硝子に何人かの生徒が頷いた。
確かに、実習なんて教科今までなかったものだから今日の1〜4時間目までに書かれていた実習の文字に皆注目していた。
教師でもない彼女が何を教えるのかと思えば、低級呪霊を祓う任務の引率ときた。
しかも、クラス全員でなんてまるで遠足だ。
『早く20体祓ってみんなー。帰りたいんだわ』
「20体なんて多すぎんだよ」
「私まだ3体ー」
「俺4体!!」
すでに1時間は経過しているというのに進捗状況は思わしくないだろう。
まだ3時間程あるが…これでは終わらなそうだ。
五条「傑。何突っ立ってんの?」
夏油「まだ動くには早……………何してるんだい?」
五条「お前の目は飾りかよ」
鼻で笑いながら悟がコアラのマーチを口に放り込む。
陰鬱な森にはあまりにミスマッチなかわいいレジャーシートの上には沢山のお菓子とジュースに硝子と悟が乗っている。
夏油「悟はともかく、硝子は大丈夫なのかい?」
硝子「あと3体」
悟「ぜーんぶ4級だけどね」
硝子「無駄なプライドないんで。上目指す奴がバカなんだよ」
どうやら硝子は4級の群れを一気に叩いたことで余裕があるらしい。
尤もそのせいで4級が激減し、他の生徒が困ってるのかもしれないが。
夏油「じゃあ私もお邪魔しようかな」
2人は律儀に靴を脱いでいるので私もそれに倣う。
私が座ったところでレジャーシートにはまだ余裕があり、2人は場所を移動することなく受け入れた。それとも元々座らせるつもりだったのだろうか。
五条「ねぇ、どう思う?」
悟が突然言い放った。
実習って時点でね、何か起こるよね→←好きなタイプと付き合えるとは限らないよね
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雪玻(プロフ) - モドレイグさん» はい! (2021年2月7日 23時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
モドレイグ(プロフ) - 雪玻さん» コメントありがとうございます( ; ; )これからも好きと言ってもらえるように頑張ります!末永くお付き合いください(*´∇`*) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
雪玻(プロフ) - この話めっちゃ好きです!頑張ってください(*^^*) (2021年2月2日 1時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マッテリア | 作成日時:2021年1月29日 23時