待ってろ…絶対また逢えっから… 2

息子の推理を聞くために ページ41

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優作side


「さて、我々も樫村殺害の犯人を突き止めることにしましょう」

子供達が映っているモニターの画面から一旦離れ、目暮警部達の方へと視線を向ける。
新一の推理を聞く前にこちらを片付け、その後じっくりと聞かせてもらうことにしよう。

「えぇ！？犯人が分かったのかね？」

「問題は、犯人がどうやって凶器を用意したのか。この米花シティホールには金属探知機が設置してあります。考えられるのは、凶器は最初からこの会場に用意してあったものを使ったということです」

目暮警部の問いに対し、先程集めた証拠を基に推理を始める。

「しかし…そんなものが何処に…？」

「パーティ会場にあった、ブロンズ像です。あの中の一体は短剣を握っています」

次は毛利探偵の質問に答える。そしてやはり思った通り、ある者の顔色は変わった。

「会場には大勢の客が居たんだ。あんな物を抜いたら誰かに見られるぞ」

「会場の照明が落ちた時に抜いたんです。予めタイムテーブルで決まってましたからね」

「しかし、短剣が無くなれば誰かが気づくんじゃないですか？」

「偽物を置いたんです。段ボールにアルミホイルか何かを巻いて作った短剣を」

「じっじゃあ…今ブロンズ像が持っている短剣は犯行に使われた短剣かね！？」

「ええ。先程、短剣のルミノール反応と指紋を調べてもらったところ樫村と同じ血液の反応が出ました。柄の部分からは指紋も検出されました。貴方の指紋でしたよ？シンドラー社長」

「「「ええっ！？」」」

そのようにシンドラー社長に問いかければ、慌てたように3人は後ろを振り返る。
が、そこには動揺を隠し平然を装う者しかいない。




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