第肆話 ※ ページ6
「この呼吸を現在扱えるのは、残念ながら私しかいません。それに加え、今の私には継子もおりません」
(待って、なんかこの後の展開が凄くわかるんだけど……!)
Aは冷や汗を垂らしながら考える。
もしここで、自身が露木の継子になればどうなるのか。
………よくよく考えてみろ。前の時代では跳び箱で捻挫をしたぐらいの運動神経だ。呼吸を使えたとしても最終選別で生き残れるのだろうか。
「幻天の呼吸は鬼舞辻無惨を倒すために作られた呼吸……その高威力をもってすれば、十二鬼月程度ならば一人でも勝てるもの」
(最強やん………)
そこでふと気づく。
単体で十二鬼月を倒せる程の呼吸をもし、私が扱えるようになったら……
それは死んでいったキャラ(推し)達を救済できるという事なのでは。
上弦の弐を倒せば胡蝶カナエ、しのぶ姉妹も……いや時間軸わからないが、助けられるかもしれないということで……
『もし、助けられるのらば……』
――――もし、助けられるのならば。
キャラ達の死という名の運命から助けてあげたい。
「誰か、助けたい人がいるのですか?」
Aのつぶやきに露木さんが首をかしげる。
(ええ、いるんですよ。最愛の推しという名の人が。)
だから____
『露木さん……あってすぐの人に言うのもなんですが、
私を貴女の継子にしてくれませんか?』
大切な人を守るため、私は運命に逆らいたい。
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作者名:わんフル | 作成日時:2022年4月25日 16時