違うモノ ページ8
今日は珍しく4時に目が覚めた。
貴「… はぁ」
いつもなら書類を片付けたりするものの
昨日の事が気になって仕方がない。
嫌いなはずの隊長がどうしても気になる。
貴「今日どんな顔して会えばいいんだろう…」
？「誰に？」
貴「うわっ！？」
聞きなれた声が聞こえて振り向くと
貴「隊長…」
そこには隊長がいた。
沖「何泣きそうな顔してんでィ」
貴「泣きそうな顔なんてっ！というか今4時ですよ！？」
沖「目に涙溜めてるやつに言われてもねィ…。
後早起きして何が悪いんでィ」
貴「あの隊長が早起きなんて明日は槍でも降るかな…」
沖「俺はやろうと思えば何でも出来るんでさァ」
貴「…そうですか」
昨日とは逆だ。今は私が隊長から目をそらしている。
沖「こっち、見ろィ」
貴「嫌です」
沖「見ろ」
貴「嫌です」
沖「見ろ」
貴「嫌です」
沖「見ろつってんでィ」
貴「嫌つってんです」
その押し問答が続くこと数分…
沖「見ろって何度言ったら分かるんでィ」
貴「嫌だって何度言ったら分かるんですか」
沖「…」
沖「見ろって…言ってんでィ！」
無理やり隊長を見させられる。
貴「や、やめてください！」
多分私は涙目だ。
こっちを見る隊長もなんだか悲しそうな顔をしていて気になって聞いてしまった。
貴「なんで隊長が…そんな顔してるんですか」
それを聞いた途端隊長はそっぽを向いて
沖「…別に」
と小さな声で言った。
さっきとまるで別人のように小さな声で。
それだけ言って黙る隊長。
貴「隊長の…バカ」
いつの間にかそう言っていた。
バカの所はすごく小さな声だったけど
静まり返っている屯所じゃそれも無意味で
沖「誰が…バカでィ」
隊長もそう小さく返した。
多分私は泣いていたと思う。
隊長の顔を見たくなくて
隊長と話したくなくて
隊長が大嫌いで
貴「だから隊長はバカなんですよっ！」
貴「隊長なんて…大嫌いです！」
そう言って屯所を飛び出した。
初めてだった。
隊長に大嫌いなんて言ったのは。
きっとその時の隊長の顔は
すごくすごく悲しい顔だったんだと思う。
もう屯所に戻りたくなくて
それから妙ねぇと新八くんの所で過ごしていた。
隊長に大嫌いと言ったあの時が
鮮明に思い出せる。
隊長なんて大嫌いだ。
ずっと思っていることだった。
それでも何故か言葉にした時ひどく悲しくなって
隊長がどうしているか心配になっていた。
きっと知らず知らずのうちに私は隊長に…
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インク(プロフ) - 愛音さん» あ、あ、ありがとうございまああああす！私なんて文才ないですよ！愛音さんの方がありますよ絶対！愛音さんのほうも更新がんばってくださいね！私も読みますからね！ (2018年1月9日 0時) (
レス) id: 2ca11f0d25 (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - こんばんは！私の小説にコメント頂けて嬉しかったです。この小説、一気読みしちゃいました。文才あって羨ましいです。ぜひ更新頑張って下さい！！ (2018年1月8日 20時) (レス) id: 8d78b160ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インク | 作成日時：2017年12月22日 22時
