アタッカー復帰男子【ワールドトリガー】

アタッカー復帰男子10 ページ11

「はあ？なんなのよ、それ」

木虎の声がにわかに険しくなる。他の面子も訝しげだ。
それに対して、相変わらずにやにやしている出水。

「つまり夜勤の人たちに見つからないように動いてくださいってことだよ。
当然だけど、見つかって怒られた場合に他の人たちを売るなんてゴンゴドーダンですよ？」

「っなにそれ、そんなの参加できるわけ……」

そこまで言って、しかし木虎は二の句を継がなかった。

「まあまあ、どうせ来たんだしやってみないか？」

烏丸がそう発したからだ。

「なにせ、3階会議室には願いを叶えてくれる妖精がいるって、もっぱらの噂だからな。
ですよね、小南先輩」

全員が思った。(あっ)と。

「ええっ！？そうなの！？」

「知らないんですか？流行に乗り遅れてますよ」

「そんな……！」





「嘘ですけど」

「とりまるのばかーーー！！」





ひと通りいつものが終わり、

「俺はせっかく出水が企画してくれたんだ、参加するさ。風間、菊地原、如月もやるよな？」

太刀川さんが俺たちに問いかける。俺たちは顔を見合わせたが、

「……どうせ強制参加でしょ」

「このまま帰っても歩き損だ」

「……みんなやるみたいなんで俺もやりますよ」

かくして、奇妙な肝試しが開催される運びと相成ったわけである。



「それじゃあペアをくじ引きで決めまーーーす」


_______________

1:烏丸&小南&木虎
2:太刀川&菊地原
3:如月&風間
_______________

アタッカー復帰男子11→←アタッカー復帰男子9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す