色を無くした薔薇に愛を。

３ヶ月後 ページ17

リーリエが来てから３ヶ月が過ぎた。


でも、生活はあまり変わらず
楽しく過ごせている。
変わったのはリーリエが
博士の助手をすることで
博士の手伝いをしなくて良くなったことくらいかな。


そのぶん
外に出かけてポケモン達を
鍛える時間も増えたから
それなりに助かってるね。


リーリエはロフトに
私はリビングで寝てるけど
たまにリーリエがおりてきて
一緒に寝ることもある。
昔みたいで少し嬉しいんだ。



「ロサブラーちょっと来てくれるかー？」



『はい？わかりました。』




博士に呼ばれるのは久しぶりだな。
リーリエに頼ればいいのに。
なんて思いながらも
博士のもとに急ぐ。




『で、何でしょう？』



「あぁ、昨日他の地方から引っ越してきたコウタという男の子に会いに一緒に来てほしいんだ。」



『はい？何故私が。リーリエで良いのでは……？』



「あ、いやぁ、リーリエはまだトレーナーではないだろう？これからトレーナーになるコウタの手本となってほしいのさ。どうだい？君のポケモン達を見せてやってくれないかい？」



『……はぁ。わかりました。ついていきます。』



「よし！じゃあ、出掛けるぞ？リーリエ、君もだよ。」



「わ、私も…ですか？わ、わかりました。」



「よーし！じゃあ、出発だな！」



『ﾊｧ、面倒だ……。』




そして私達は家を出た。
コウタ……どんな子だろうか。

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