色を無くした薔薇に愛を。

現在の生活 ページ15

２年前のあの日から
グラジオには会っていない。
いや、会っていないというより
会いに行かないってのがほんとかな。



アーカラ島のバトルロイヤルでは
かなり名前が知れてるらしく
たぶんよく行ってるんだろうね。
と言うことは、アーカラが拠点なのだろう。


だから僕は
バトルロイヤルに行かない。
アーカラ島にも、
あんまり行かない。
グラジオに会うのが恐いから。
どんな顔をして
会ったらいいかわからないんだ。



この口調にもなれたし
新しい仲間も鍛えられたし。
僕は１人でやっていけている。


今はメレメレ島の
ククイ博士の家に、訳あって
居候中だから、生活にも困っていない。



今はっていうより
僕がカンタイシティを
独りであるってた２年前。
ククイ博士の奥さんの
バーネット博士が声をかけてくれて
ククイ博士の家で生活しても
良いことにしてくれたんだ。



実際、ずっと修行してたから
博士の家でまともに生活し始めたのは、最近なんだけどね。



二人とも、
僕がポケモンと話せること
信じてくれたし、とても暖かい人たちで、あの生活とは大違いだった。
でも、あの人も可笑しくなる前はとても優しく、善い人だったけど。




「ロサブラ、棚から資料持ってきてくれるかい？」



『はいはい、今持っていきますよ。』



「よろしく頼むよー」





別に、僕は博士の助手な訳でもないけど、家に居るときは
少し手伝ったりなんかもしている。
僕のポケモンで技を試したりもね。




『はい、これでいいんですよね。』



「そうそう、これでいいんだ。ありがとうロサブラ。」



『いえ、少しでも力になれれば。』



「いやぁ、君が居てくれて助かるよ(ニコ)」



『そうですか、それなら……よかったです(ﾆｺ)』



「(お！珍しく笑ってるなぁ)そうだ、ロサブラ。今日夕方に個々へもう１人女の子が来ることになったんだ。」



『そうですか。名前はなんて言うんですか？』



「それは、会ってからのお楽しみさ！」



『は、はぁ……会ってからの……。』





女の子………か。
うまくやっていけるのだろうか。



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不安でしかない。

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