【銀魂】久しぶりに会った同級生がとんでもない美人になってた【高杉晋助】 (ページ4)

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第4話ページ4

「初めまして、如月のお嬢様」

彼が歩くたびにざわり、と周りがどよめく。
唇を開いて何か言葉を発するたび、微笑むたび、女たちの視線は釘付けになる。

芳香のような色気と圧倒的な美貌を持ったその男が、なぜ自分に話しかけてきたのか、Aはさっぱりわからなかった。

ここはとある会長一家が開いたパーティである。

会場には食事が用意され、話の邪魔にならない程度の音楽がかかっていて、何人かの男女は中央で踊っている。

IT、宇宙産業、農林水産業、自動車産業など様々な企業の重役や、はたまた由緒正しき名家など、世界に名だたる富豪たちが集まる場所。

そして如月家は、古くは平安、誠仁親王を先祖に持つ古き名門だ。江戸時代では大名、明治に入ってからは華族と呼ばれ、非常に身分の高い名家だった。
身分の差がない現代でも、その影響力と人脈の広さは健在である。

そしてAは如月家の総領娘である。

Aの母は如月家の娘だったが、父と出会い、両親の反対を押し切って駆け落ち。20年ほど如月家からは音沙汰がなかったが、ある日突然母の兄から連絡がきた。

母の兄、Aにとっては叔父にあたるその人が如月家の今代当主だが、結婚して妻がいるものの子がいない。跡取りがいないのである。

そういうわけで、Aに白羽の矢が立った。最初は叔父の養子に入れようという話だったが、両親が頑固として頷かず、父が如月に婿入りすることで話がまとまった。

そしてAとその夫が、次代の如月家当主となることとなった。

叔父はそれから、Aを人脈作りと婚約者を見つけるため、様々なところへ連れ出すようになった。

「初めまして、高杉晋助さん。お噂はかねがね」

Aは表面上は落ち着き払って答えた。叔父によれば、この男はわずか5年ほどで大企業の幹部に上り詰めた鬼才。

「お嬢様こそ、噂に違わずお美しい方だ。」

低く艶やかな声。

「遠目からも拝見しましたが、近くで見るとなお、美しくあらせる。」

絶世の美男子とすらいえる、その美貌。

「ぜひ、あなたのことを知りたい。私に、あなたと踊る栄誉を」

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3話、4話の内容を大幅変更しました。ブレブレですみません。