2-21(ユエル) ページ49
「えーと、なんて説明したらいいかしら……」
アリスは説明に困った。自分で言いながらも、バイクなんてこの世界にはないし、まず自転車ですらないのだ。バイクなんてもっての他だろう。
アリスが、説明しずらそうにしていると、ハッターが「わかったらでいい」と言ってくれたので、ひとまずはその話題は置いておく事にする。
「今からよね」
「あぁ。様子を見るだけだ、今からでも行って良いだろう」
話が纏まった所で、スーリとマーチには確認したいことがあるから、城に行くこと、すぐに帰ってくるつもりだから、お留守番をしていてほしいことを伝えると、スーリは不安げにアリスの服の裾を引っ張った。
対し、マーチは仕方がないといった様子ながら、ハッターがアリスと共に城に行くことや、お留守番の事は「任せてください」と、あっさり引き下がった。
「スーリ、あのね、私はハッターが守ってくれるから大丈夫よ。それにね、万が一ハッターが危なくなったりしたら、私の力で守るから。だから、マーチと一緒に良い子でお留守番しててくれる？」
アリスは、スーリと目線を合わせ、両手を握ってそう言った。すると、スーリは少し寂しそうにしながらも、「わかった」と答えた。
2人から了承の意を貰ったアリスとハッターは、早速城に向かうのだった。
(女王様って、どんな人なのかな。重い徴税を押し付けたり、逆らったら痛めつけるとか……なんだか、本当に、絵本とか物語のような感じね。
というか、確認して直ぐに戻るだけなのに、どうしてかな。嫌な予感がするのよね……)
アリスは、内心そんな事を思いつつも、ハッターには言い出せず、ハッターに導かれるそのまま、足を進めるのだった。
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ユエル(プロフ) - クルルさん» コメありがとうございます！不定期更新ですが頑張りますね(^^) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: 673d6f73a6 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！！！サイコーです！！続き待ってます！！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 297c8a2c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月21日 1時
