Sjette dag ページ7
A「どうしても外出しちゃダメですか?」
医者「ダメです。昨日の用に外で発作になられると、こちらも対処できませんので。今日は外出禁止です」
あーあ、先生にここまで言われたら外に行けないじゃないですか…
今日は退屈な日になりそうだな…
ーーーーーー
ガヤガヤガヤ…
誠凛高校の昼休みはいつも騒がしい
日向「おい、木吉」
木吉「なんだ日向?」
日向「今日病院行くよな?俺も一緒に行ってもいいか?お前の膝の具合も気になるし…」
なんだかんだで日向は木吉の事を大切に思っている
木吉「別にいいぞ。一緒に行こう」
日向「それじゃあ、放課後な」
ーー放課後ーー
日向「今のところはまだ大丈夫みたいだな。でも、あんまり無理するなよ」
木吉「おう、日本一になるまでは大丈夫にするから」
日向「…で、お前さっきから何気にしてんだ?」
木吉「え?」
確かに木吉は何かに気をとられているように見えた
木吉「いや…別に何でもない。じゃあ、オレこの後ちょっと行くとこあるからじゃあな」
日向「え?…お、おう…?」
不審がってる日向を残して木吉は行ってしまった
日向「彼奴何処に行くんだ?あっちの方向は…患者病棟…?」
ーーーーーー
Aと書かれたプレートが付けられたドアが目の前にある
ここのドアをノックする時何故かオレは不安にかられてしまう
木吉「すぅー…はぁ…」
だからいつものように深呼吸してから部屋に入る
コンコン…
A「どうぞ」
ドア越しに聴こえる彼女の声はどことなく寂しげだった
よかった…聴こえた声がAので…
木吉「入るぞ」
ガラガラ…
ベットに座って窓の外を見ながら夕日を浴びている彼女はまるで何処からか舞い降りてきた天使のようだった
A「あっ、鉄平さん!」
気づいて振り向いた彼女の輪郭は夕日のせいか消えてしまいそうなほどもろく見えた
A「来てくれたんですね。嬉しいです。」
オレに向けられた笑顔は元気いっぱいそうで、でも、一瞬で消えそうな泡のようだった
木吉「今日は検査の日だし、そのついでだ」
実際、検査の事はただの口実でしかない
A「膝の具合はどうでしたか?」
木吉「今のところはまだ大丈夫らしい。まぁ、日本一になるまでは大丈夫だ」
A「WCまでもう少しでしたよね。頑張ってください。絶対応援行きますから」
木吉「おぉ、それは頼もしいな。それならオレも気合い入れて頑張るからな」
A「はい!」
君が見にきてくれる事を心の底から願うよ…
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作者名:VALGUS | 作成日時:2014年3月13日 19時