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6cm ページ7

「で、何でそんな希少な物を使ってまで紫原に外周なんてさせるんだ?そこまでする価値はないだろ?」
主将が言う事は全員には至極当たり前の用に聴こえた。
「そんな事ないですよ。やらせるだけの価値はあります。いや、正確にはこのお菓子でつれただけラッキーでしたよ。」
「えっ…どういうことだ…?」
「だって、こんなお菓子1つで紫原くんの弱点が克服出来るんですから。」
Aが言った言葉は大きな衝撃を与えた。
「なっ!!なんだとっ!!!?」
「紫原の弱点…そんなモノあるのか…?!」
紫原の弱点…そんなものが存在するなど、ここにいる全員が信じていなかった。
「まぁ、弱点ってほどでもないですけど…押さえた方がいいポイント的な…?さっきまでの紫原くんのプレースタイルを見て思ったんですけど、紫原くんってあんまり動かないじゃないですか、あと、身長的に見てきっとダンクシュートとか打つんですよね?で、きっと試合とかだと自陣のゴールしたから動かないタイプですよね。でも、WCとかだと守備だけじゃダメ時があると思うんです。そんな時、きっと紫原くんの攻撃力が必要になるはずです。だから、積極的に攻撃に参加する時が来た時、ダンクシュートしすぎて足にくると思うんです。なので、今のうちに脚力UPして欲しいので外周に行かせようかな?って思ったんです。」
しばらくの間、静寂が体育館内をつつんだ。
『コイツ、たった30分程度練習を見ただけで、ここまで読んだのか…!?一体、どんな観察眼を持っているんだ…』
誰ともなくそんな事を思い始めていた。
そんな時、
「ハァ…ハァ…A…ちん…戻って…き…たよ…。」
戻ってきた紫原は今にも倒れそうだった。
「お疲れ、紫原くん。では、お菓子タイムといきまょうか!この、クッキー一緒に食べましょう。これに合う紅茶もありますよ。では、皆さん、私これから紫原くんと日当りの良いところ探してお茶してきますから、よろしくです!!ほら、紫原くん。しっかり立ってください。え…もう歩けない?…しょうがないですね。じゃあ、おぶるんで…よっ…こいしょ…と…」
身長160cmなさそうな細い女子高校生が208cmを担ぎ上げる場面はシュールと言うしかなかった。
「では、行って来ますっ!!」
部員達はそんな光景をただ見送るしかなかった。
「監督…」
しばらくたってから聴こえた声は氷室の声だった。
「何だ…」
「彼女、一体何者なんですか?」
「…分からん。…だが、未知の存在である事は確かだ。」

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設定タグ:黒子のバスケ , 恋愛 , 空想   
作品ジャンル:アニメ
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nazko(プロフ) - 結構好きです☆更新楽しみにしてますよー☆ (2014年3月7日 19時) (レス) id: c3f79b13bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:VALGUS | 作成日時:2014年3月5日 20時

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