Dislivello～50cmの距離～ (ページ16)

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14cm ページ16

「黄瀬ちんなんでここに？」
「何でって…合同練習の相手うちの学校っスよww」
なるほど黄瀬ちんが相手だからAちんは秘密にしてたんだ…
「それにしても、紫原っち、眠たそうっスね」
「だって、今日朝4時集合だったんだよ」
おかげであくびが止まらないし…
「うわぁ…それは辛いっスね」
「そ…しかも今連休だから、明日もなんか別のとこと練習するみたいだし…」
まさか、明日の相手も帝光中の人だったりして…
となるとやっぱめんどいな～…

ーーーーーー

「あー…もう疲れた…ちょっと休憩するねー」
これだから他校と練習するの嫌いなんだよね…何か妙に気合い入ってるから練習量いつもより増えるし…
「紫原っち疲れるのはやいっスね。オレはまだまだいけるっスよ」
黄瀬ちん…
「別にそんなに疲れてないし…じゃあ、ちょっと行って来る」
「え？どこに行くんスか？」
どこって…あ、Aちんこっちに来た
「紫原くん、さぁ、行きましょう。今日は何処で食べましょうか？」
「あれ？君は確か陽泉のマネージャーさん…」
「おや？黄瀬君と一緒だったんですね。初めまして黄瀬君、陽泉高校バスケ部マネージャーのAです。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくっス。はい、握手！」
なんでそこで握手すんの…てか、そんな簡単にAちんに触れないでくんない？
すげーヒネリつぶしたくなるんだけど…
「…」
理性より気持ちが先走った
握手しようと手を伸ばしていたAちんの手をとっさにつかんでしまった
「！どうしたんですか紫原くん？」
そんな事言われても、オレも何でか分かんないし…ただ、Aちんが他の人と話したり、触れようとしたりするの見たらなんかイライラしてきて…オレ、マジでどうしちゃったんだろう…？
「あのー、紫原くんいい加減手離してもらえますか？」
気づいたらずっとAちんの手を握ったままだった
「え…あ…うん…ごめん…」
「一体なんですか？突然話に割り込むのは良くないですよ」
「うん…」