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その時のオレは何も考えないでただお菓子を食べながら校舎裏を歩いていた。
このあと、どんな出会いがあるかも知らないで…
テクテクテク…
「今日も練習か…めんどくさ…」
ぽかぽかして、あったかくて、気持ち良いから、このまま昼寝しちゃおうかな…
「…って、うわっ!!」
「きゃ!?」
角を曲がろうとしたらいきなり何か飛び出して、
「あぁ、ごめんなさい!!ぶつかっちゃて…。ケガとか大丈夫ですか!?」
「いや…大丈夫だけど…」
誰コイツ?てか、小さ…
「あぁ!お菓子がっ…!!」
「え…」
あ、ぶつかった拍子にオレのポテチが地面に
「すみませんっ!私のせいで…。これじゃあ、食べれないですね…」
「オレのポテチ…」
思えばこの時からオレは少し変だったのかもしれない。いつもなら結構ヒネリつぶしたくなるんだけど、この時だけは不思議とそんなことはなかった。
「どうしよう……そうだ!あの…」
「?」
何だ、急にカバンをゴソゴソして…?
「これ、お詫びとしてはなんですが…」
出て来たのは…
「これは…石川県限定金沢カレー味ポテチ!!」
このポテチは石川県でしか売ってなくて、オレでもなかなか食べた事ない…
「おぉ!!これを知っているんですか!!その通り、これは石川県限定金沢カレー味のポテチです!」
「すげー…え、わざわざ石川県まで行って買って来たの?!」
「はい。私、限定ものに弱くて、色々なところに行って色んなものを集めているんですねよ!あ、こんなのもあるんですよ…」
再びカバンをゴソゴソし始めて、出て来たのは
「!!滋賀県限定フナ寿司味チロロチョコ!!」
さらにレアもの来たっ!!オレでも食べた事ないし!!
「これも知っているんですかっ!!?すごい!これ、意外と美味しいんですよね。チョコの甘さとフナ寿司の酸っぱさが絶妙なんですよねぇ。あ、このチロロチョコもあげますよ。こんなに話の合う人、初めて会ったのでそのお礼です。」
「くれるの?ありがとう。オレもこんなに話の会う人初めてだよ…」
その時、
「おーーい、アツシ!!」
うん?向こうから聞き覚えのある声が、
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nazko(プロフ) - 結構好きです☆更新楽しみにしてますよー☆ (2014年3月7日 19時) (レス) id: c3f79b13bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:VALGUS | 作成日時:2014年3月5日 20時