ページ6
.
唇に舌を這わせて上唇の下あたりを舐めていた太刀川さんはそのまま、隙間から私の口の中に舌を入れた。
思わず逃げようと体を離そうとするも、頭を掴まれて逃げさせてくれない。
何度か舌を抜き差しされ、ギュッと唇と閉じてもそれをこじ開けて侵入してくるからどうにもならない。
一瞬息継ぎをさせるためか唇を離した彼を止めようとする
『待って、太刀川さ…、っん』
私の静止などお構いなく舌を入れ、
次は私の舌に触れるからさすがにこれはまずいと脳が危険信号を鳴らした。
肩を掴んで距離を取ろうとするも、いつの間にか置いていた手の上には太刀川さんの手が重ねられていて、テーブルに押さえつけられているため微動だに出来ない。
抵抗手段がなくなり私が軽く絶望している時にはもう舌通しが絡みあっていた。
これが知らない人だったら怖すぎるけど、
太刀川さんだと思うと何とも……無いことは全くなかった。
上手く言えないけど、何と言うか、太刀川さんを怖いだなんて思ったことがなかったからこその怖さみたいなものが出てきていたのだと思う。
カチャリと聞こえるように大きな音を立てて開いた鍵の音に太刀川さんは動きを止めて唇を離す。
そこで初めて目を開くと、そこには驚いたような太刀川さんの顔があった
太刀川からすると優しくしたつもりだが、歳下の長い付き合いの女子高生にがっついた挙句、自分を見上げる視線に怯えの色が混ざっていたのだから焦るしかなかったのだ。
「悪ぃ、高校生にはまだ早かったな。」
安心させるように大きな体で私を抱きしめて優しく頭を撫でられるともう私はなんとも言えない。
太刀川さんが歳下に気を使ってわざわざ優しく接しようとしているのなんて初めて見たからだ。
『ん……。…ゴディバのチョコレートもだよ』
「分かった分かった」
扉を開きながら太刀川さんは思い出したように言う
「DキスのDはDeepのDだぜ。覚えとけよ」
太刀川さんに初めて教えられた英語がそれなのはかなりヤダなぁ
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピンス(プロフ) - 更新嬉しい!! (12月10日 19時) (レス) id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - うおー!久々の更新だ! (11月26日 8時) (レス) id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - *24*さん» コメントありがとうございます!出水先輩初めて書くので違和感満載かも、笑 リクエストありがとうございます! (2022年8月18日 12時) (レス) id: 731a6b3855 (このIDを非表示/違反報告)
*24*(プロフ) - リクエストいいですか?出水くんで「バックハグ→Dキス」お願いします (2022年8月17日 8時) (レス) id: fa4a643cac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葉月 | 作成日時:2022年8月16日 19時