霊柱は胡散臭い 肆【鬼滅の刃】

百五十八話 鬼ごっこ ページ24

――――――――数分後


「オラァ！死ねぇ！」

「これ鬼ごっこじゃない！ただの殺し合いだァ！！」

「お前はもう派手に死んでいる！」

「誰だァ！コイツに北〇の拳見せた奴！」



次々に仕掛けられる宇随の攻撃を素早く避ける。
つか片手でブンブン攻撃してくんじゃん。アイツほんとに引退した？




「てか実弥と伊黒何処行った？」

「ふん。アイツらなら俺様の作った罠にはまってる頃だ。」

「罠とかありかよ！！」

「まぁ、アレにハマるとはあんまり思えねぇけどな。」

「自信ねぇのかよ。それもう罠じゃねぇよ」



そう言って宇随が草を掻き分けて罠の全貌が見える。



「くっそ………罠かァ…！」

「逆に罠以外の何ものでもねぇだろ。」




座って不自然に置かれていたおはぎを咀嚼する実弥。コイツもうダメだな。



「毒禁止と言うルールに油断したらこのザマだァ。クソっ！誰が予測するってんだァ…こんなとこにおはぎがあるなんざァ。」

「正当性のねぇ言い訳する前におはぎ置けよ」

「まさかこんな見え見えの罠に引っかかるとは……派手に驚いた。」

「俺はおはぎ置いただけのガバガバな罠仕掛けたお前に驚いたけどな。」




まぁ、それに引っかかるお前もお前だけどな。




「まぁ、取り敢えず。これで不死川は終わりだァ！」

「宇随やめろォ！頼むから実弥の死因をおはぎにしないでくれぇ！」








振り上げられた日輪刀に黙々とおはぎを食い続ける実弥。もうダメだ！





――――――――――――カキィィン！




日輪刀同士がぶつかり合った金属音が敷地内に響く。




「いっ、伊黒！」

「てめぇ！俺の作ったド派手な罠に掛かってい筈じゃ…」

「ハッ！あんな単純かつ脳みそが猿以下の奴がに引っかかりそうな罠に俺が掛かるとでも思っているのか。」

「すんごい正論だけどここに現在進行形で引っかかってるゴリラが居るからやめたげて」





実弥のライフはもうゼロよ。




「チッ！伊黒には甘露寺のスマイル写真を餌にしてたのによォ」

「お前は実弥と伊黒を単細胞の猿かなんかと勘違いしてんの？まぁ、一匹綺麗に引っかかってるけど」

「ふん、俺の中で甘露寺は日々可愛く進化していく。現状維持しかできん写真などに釣られるものか」

「写真ちゃっかり懐にしまってんじゃん。バリバリ釣られとるだろお前。」




結局、夜中になるまで鬼ごっこは終わらなかった。

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