愛の器

36一松side ページ47

公園に向かう途中


ポツッ

雨が降り始めた


十「あ！雨だ！」

一「早く行こ」


今日は十四松と一緒に猫のいる公園に行く



通行人Ａ「さっきの凄かったな」

通行人Ｂ「あぁ公園の喧嘩だろ？女の子一人で三人倒したな」


たまたま通った人の会話を聞いた


公園に喧嘩…

女の子って

一「十四松…」
　
十「…」


十四松も察したのか

俺たちは急いで公園に向かった


雨はだんだんひどくなった
　


公園



一「はぁ、はぁ」

十「はぁ、っ！一松兄さん！」

俺たちが見たのは



一「っ！…A」



倒れている不良達にAの姿

そしてAの腕に猫がいた




俺たちに気づいたA


「…」


Aは無表情で俺たちを見ていたが

俺は雨のせいか


Aが泣いているように見えた

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