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第24話.恋から愛 ページ27

「………は?」


死柱は珍しく、素っ頓狂な声を上げた。
宇髄の顔は至って真面目だ。

「えっ、それはつまり…」
宇「アンタが好きなんだ。」

死柱自身、自分を好きと言ってくれる
人間なんて存在していなかった。

「あの………私は」
宇「…っ、」

いつもとは違い、はっきりと言っていない死柱に
宇髄は微かな苛立ちを感じていた。


宇「迷惑なら…そう言えよ。」


宇髄はそう言って立ち上がった。
死柱はキッ、と宇髄を見上げ、頬を叩いた
(流石に軽い力で叩いたが)。

宇「っ、何すんだよ、」
「男がくよくよ言ってんじゃないよ!」

死柱は大胆にも宇髄に抱きつき、
涙混じった声で言った。

「…私は、いずれ死ぬよ。鬼殺隊員だからね。
アンタもだ。…だから私は、
もう“誰も”失いたくない。
でも、アンタに五年ぶりにあって、私は、」

誰も、の中には家族として、弟子として
可愛がっていた黒月のことでもあるのだろう。

「でも、好きだって、言ってくれるのは
嬉しい。でも、もう…その気持ちは忘れて、く…」
宇「うるせぇな」

宇髄は死柱の口を塞いだ。きっと、死柱の
言っていることは本心なのではないのだろう。
…好きだと言ってくれて嬉しい、の辺りは
嘘ではないだろうが。

宇「この宇髄天元様がド派手に言ってんだ。
アンタこそ、くよくよすんじゃねぇ!」


「……っ、好きです!!!!!!」


恋が愛へ変わる時、それは感動するのだろう。
死柱の黒い瞳は微かに涙目になっていた。

作者でございます パート2→←第23話.ド派手に。



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舞中蠍/のあ(プロフ) - 眞尋さん» すみません!誤字です!ご指摘ありがとうございます! (2019年11月11日 16時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - すいません!悲鳴嶼さんは「南無南無南無南無」ではなく「南無阿弥陀仏」ですよ!いつも応援してます (2019年11月10日 22時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5472号(プロフ) - 派手に好き………派手に………………派手になァ!!!!!! (2019年10月21日 20時) (レス) id: 4ba81fc84d (このIDを非表示/違反報告)
舞中蠍/のあ(プロフ) - こばひなさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年10月20日 22時) (レス) id: ff6619b807 (このIDを非表示/違反報告)
こばひな(プロフ) - こんばんわ!「もう一人の柱」とても面白いです(*≧∀≦*)更新頑張ってください!!! (2019年10月20日 21時) (レス) id: b2d753e73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞中蠍 | 作成日時:2019年10月19日 15時

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