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彼と出会ったのは、いくつの頃だったか。
両親と一緒に砂の里へ行った時に会った。
おかか「A、あまり遠くには行っては
いけないぞ。最近、傀儡使いが風の国の里を
次々と壊しているらしいからな」
「うん、分かった。お父さん」
お父さんに頭を撫でられ、
私は宿を出て空を見上げた。
こんなに砂が舞っているのに、
鳥は呑気に飛んでいるのね。
そう思って私はふらふらと鳥を追いかけた。
「……ここはどこだろう…」
いつの間にか迷子になってしまった。
辺りには砂しかない。
泣きなくなって蹲ると黒い影が私を覆い尽くした。
?「ガキ。なにしてんだ」
「………迷子に…なっちゃったの」
その人の髪は赤くて、お父さんとは違う色。
私の髪色とも違う。
?「へぇ……とりあえず……、…すか」
なんて言っているのか聞こえない。
けれど私は怯むことなく、赤髪の人に話しかけた。
「……あなた、綺麗。」
?「………は?」
「お名前、教えて。…ください」
サ「…サソリだ」
「サソリ…、私は…いろはA。」
それから私は傀儡の美しさを習い、
彼に惹かれていった。
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だいりにん - 面白いです(*´∇`*)更新頑張ってください!! (2019年10月8日 13時) (レス) id: 496f3cd6be (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年10月4日 15時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください! (2019年9月2日 7時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ハマっちゃいました!続き楽しみにしてます^o^ (2019年8月30日 21時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
4月生まれなのに雛人形(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 23時) (レス) id: 9f0470a004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞中蠍 | 作成日時:2019年7月24日 8時