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その後、診断を受けて、数日ベッドで寝かされた。
ボーっとしていると、ガラリとドアが開いた。

カカ「よぉ…元気か?」
「元気じゃないです」
カカ「だよな」

カカシさんはベッドの近くの椅子に腰かけた。
私の呼吸はすっかり元どおりになった。

「どうですか」
カカ「んー?致命傷は避けられてるから
助かるって。良かったな」
「…そうですか」

予選はどうなったかな…
ナルトは?リーさんは?

カカ「いやぁ、今回ばかりはマジで心配したなぁ」
「あの顔、面白かった」
カカ「忘れなさい」
「無理です」

カカ「じゃ…俺はサスケの所にも
行かなきゃだから」
「…そうですか。」

カカ「何?寂しいの?」
「…そんなわけ、」

すると、私の頰にスルリと伸びてきた大きな手。

カカ「寂しがりやだな…Aは」
「…………」

カカシさんがマスクに手をかける。
素顔が見えた。そう思ったのも束の間。

「……っ…」

カカシさんの唇が私の左頬に触れた。

「…………なんだあれ。」

いつの間にかカカシさんはいなくなっていた。


看護師「Aちゃん、可愛い女の子のお友達よ」
「……?」

顔を上げる。
看護師さんの後に続いて入って来たのは、
サクラといの。

いのは薔薇二本。
サクラは水仙の花三本。

「どうしたの」
いの「どーしたも、こーしたもないわよ」
サク「お見舞いよ!お見舞い」
「私…?」

そう聞くと2人はうなづいた。

「…ありがとう」
いの「はい、薔薇の花よー。アンタに」
「ありがとう」

サクラ「私からも、はい!」
「ありがとう」

綺麗な水仙を見つめる。

いの「アンタ顔が赤かったけど、熱でもあるの?」
「顔が赤い……?…そんなわけ、っ、
ゴホッゴホッ」
サク「もう!肺が悪いんだから大声出さないの!」

サクラに背中をさすられる。

サク「そういえばさ、最近どうなの?」
「…?」
いの「とぼけんじゃないわよ。
カカシ先生との事に決まってるじゃない」
「…カカシさん?」

看護師「こら、2人とも時間よ」
いの「えー」
サク「良いところだったのに」

いのとサクラは看護師さんに連れられ
渋々出て行く。

いの「退院したら聞かせてよ?」
サク「絶対だからね!」

そう言って2人は出て行った。
なんでああいう時は仲がいいの?

私はため息を吐いて布団に潜り込んだ。

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だいりにん - 面白いです(*´∇`*)更新頑張ってください!! (2019年10月8日 13時) (レス) id: 496f3cd6be (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年10月4日 15時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください! (2019年9月2日 7時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ハマっちゃいました!続き楽しみにしてます^o^ (2019年8月30日 21時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
4月生まれなのに雛人形(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください。 (2019年8月21日 23時) (レス) id: 9f0470a004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞中蠍 | 作成日時:2019年7月24日 8時

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