【NARUTO】赤色は激烈の象徴２ (ページ18)

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すると、身体がフワリと浮いた。
私たちを抱えているのは、サスケ。

ザク「…バラバラに吹っ飛んだか…」
サス「誰が」
ザク「ッ！？」
ドス「ザク！！」

サス「火遁！鳳仙火！！」
ザク「馬鹿が！かき消してやる！」

しかし、火の中から出て来たのは

ザク「火の中に手裏剣が！？」
ドス「ザク！下だ！」

早い。まるで“イタチ兄さん”みたい。
サスケはザクの両腕を掴み、背中を足で踏む。

サス「両腕が自慢らしいな」
ザク「や…やめろ！！」

ザクの腕から嫌な音がした。
そして、倒れたザクから視線を外し、
ドスをギロリと睨むサスケ。

サス「お前はもっと楽しませてくれよ」

ドスの方へとゆっくり歩み寄るサスケ。

サク「やめて！」

サクラが叫んでも聞く耳を持たないサスケ。

「…っサスケ！！！」

人生でこんなに叫んだのは何年ぶりだろうか。
私の言葉が届いたのか、サスケは大人しくなり
そして、息を荒くしてその場に座り込んだ。

「…サスケ」
サス「ハァ…ハァ…」

首元には変な模様がある。
…これは…呪印…？

ドス「サスケ君…君は強い」

ドスは“地”の巻物を地面に置き、
ザクやキンを抱えた。
そして、「今の自分達では敵わない」と
静かに語り、その場を去った。

緊張が抜け、はぁ…と息を吐いて座り込む。
髪の毛はクナイで勢いよく切った所為か、グチャグチャだ。

「…守れなかった」
サス「…言っただろ」

サスケは震える手を抑えながら私に言った。

サス「女になんか守って欲しくねーよ」
「…そう」
ナル「A！？サクラちゃん！？」

静かな雰囲気をぶち壊したナルト。
どうやら私たちの短くなった髪の毛に驚いて向かって来たようだった。

サク「あー…これは…イメチェンよイメチェン！
ね？A？」
「イメチェン」

そう言うとナルトは納得してくれた。

いの「サクラー！Aー！こっち来なさい！
髪、整えてあげるから！」
サク「…行こう、A」
「…ええ」

いのは器用にクナイで髪を整えていく。

いの「ほんっと小汚いわねー！
あんな所で叫んじゃってさ」
サク「世間では先手必勝って言うのよ？
イノブタちゃん？」

その後、シカマル達と別れた私たち。
今は川辺で魚を焼いている。

サス「第二の試験が始まって、もう４日か…」
「…あと、1日で抜けなきゃ」

期間は5日間…大丈夫かな。