酒場のマスターはトリッパー II

57杯目 ページ11

「中也の買い物も無事終わったね」

「お前酒に詳しいんだな」

(ギクッ)

「た、偶々前に見たことあったから・・・」

私は笑ってごまかした。

なんだろう、中也には酒場で働いてるってあんまり知られたくない感じ。

「そして気づけば夕方だ！」

やべー準備ーー‼

「私そろそろ帰んないと」

「そうか、じゃあな」

「あ、待って待って！」

私は中也を引き止めてスマホを取り出した。

「私達友達のはずなのに連絡先全然知らない。
てなわけでメアドと番号教えて」

「おぅ、いいぜ」


推しの番号を手に入れた(言い方)


「よし、これでなんかあったらいつでも中也を呼び出せるね」

「俺使って何するつもりだよ」

「ん〜、・・・殲滅？」

(殲滅・・・)

「手前もしかして

「やばっ、もうこんな時間⁉
じゃあね中也！ またね！」

そう言って私は店へと全力疾走した。

マジで時間がや・ば・い。。









「・・・よし、準備完了！」

間に合ったぜ！

定休日設けるか？

金も稼がなきゃいけないしねーー。

さてさてさーて、今日は誰が来るのかなー。


キィー


扉にベルでもつけようかな？

「リンタロウ、私は甘いものが食べたいの！
お酒なら一人で飲みなさいよ！」

「まあまあエリスちゃん、偶にはいいじゃないか」




・・・はいっ、まさかのポートマフィアのトップのご登場ですっ！！！

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