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58杯目 ページ12

「どうぞ」

森医師にはワイン、エリスちゃんにはりんごジュースを出した。

「うん、とても美味しいね」

「ありがとうございます」(ニコッ)

「おかわり!」

エリスちゃん飲むの早い。

次はオレンジジュースを出した。

「あぁエリスちゃん、そんなに飲んだらお腹を壊してしまうよ」

「大丈夫よ」

かわいい・・・

「ケーキもありますよ?」

「食べるわ!」

かわいい・・・

「ところでマスター」

「はい」

「店の前にいる人物は誰なんだい?」

「・・・」

またいたのか。

だからホント勘弁してくれ。

「さぁ、私も存在を知ってるだけで誰かは分かりませんね」

「ふむ、そうなのか・・・」

「何か気になることでも?」

「ある噂を聞いてね。ある男に選ばれた者だけが行ける秘密の酒場があると」

「・・・」

「そして、そこでは様々な情報が行き来していると」

「・・・貴方も情報をお望みで? お医者さん」

「いえいえ、ただ・・・」

「ただ?」

「こういう裏世界の情報が集まりやすい場所は不埒な輩に狙われやすいから気をつけた方がいい」

「ご忠告ありがとうございます」(ニコッ)

確かに森医師もやられてたね。

「リンタロウ、私もう飽きたわ」

「そうかい? では私達はそろそろ」

2人は席を立ち扉へと向かった。

するとその扉から数人の男達が現れた。

「やぁマスタ〜、邪魔するぜ〜?」

この人達、前に来たお客さんだ。

(そして、今日飲みに来ましたって態度じゃあないな)

「あんたの提供した情報とやらで俺の手下共が随分なもてなしを受けてなぁ」

(あぁ、そういう・・)

どうやらこいつらは以前私がある人に売った情報によって居場所がばれ、部下達がボコボコにされたようだ。

「すみませんが私は仕事をしただけ、貴方方にとやかく言われる筋合いはありません」

それと、

「扉を塞がれてはそちらのお客様が帰れませんのであけてもらえませんか?」

「あぁ悪ぃなぁ先生よ〜、とんだとばっちりをくうことになってぇ」

男は森医師を自分の方に引き寄せ首にナイフを当てた。

その森医師はというと

わぁ〜〜

と、なんともひ弱な声を出していた。

それをエリスちゃんはドン引いた目で見ていた。

「この先生の命が惜しけりゃあ俺らと一緒に来てもらおうかぁ」

(馬鹿だな、こいつら)

「あんたら、人質にする相手間違ってんぞ?」

「あぁ?」

私は近くにあったアイスピックを森医師を捕らえている男に向かって投げた。

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作品ジャンル:アニメ
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チョコミント - 面白いです! (9月18日 19時) (レス) id: d1016c78dc (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - 名無しのインティライミさん» わぁああありがとうございます! 合格できるよう頑張ります!! (2019年1月17日 19時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのインティライミ - 受験頑張ってください!応援します!いつまでも待っているので、無事合格するのを願っていますよ!! (2019年1月17日 6時) (レス) id: 24c67caab3 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - ヨルさん» キャー(≧∇≦) ありがとうございます! 頑張ります!! (2019年1月12日 1時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 受験頑張ってください!来年でも再来年でも何時でも待ってます! (2019年1月12日 1時) (レス) id: dd4205d183 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年9月23日 2時

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