酒場のマスターはトリッパー (ページ50)

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48杯目ページ50

「な、なら探偵社で調査すれば何か判るかも！」

「私依頼できるようなお金ないよ」

「そうだマスター、コンクールおめでとう！」

は？

「ん？」

「だからぁ、イラストのコンクール。最優秀賞だってね」

・・・ん？

「え、マスターさん賞取ったんですか⁉ おめでとうございます！」

え、ぅあの、え、待って待って待って。

ナニソレキイテナイ。。

「もしかしてまだ知らないの？
部屋に戻ってパソコン開いてみたら？」

「何で部屋の構造知ってるの・・・」

あ、つい心の声が。

とりあえず部屋に戻り、パソコンを開いてみた。

ボックスに一通のメールがあった。

見てみると・・・

『この度はコンクールへのご参加誠にありがとうございます。
貴方は以上の成績をおさめられましたので、賞品として◯◯◯を贈呈致します。
そして賞金ーーーー』

おいおい嘘だろおーい、

今日はどんだけサプライズが起きるんだぁ～？

この前買ったペンタブ使って描いた絵、

何となく応募したら取っちゃったよおい。

賞金の額見てビックリ。

これで当分は持つな(趣味の方が)

私はパソコンを閉じ、店に戻った。

「どうだった？」

「すげーーーー・・・、の一言に尽きるわ～～」

↑
放心状態

でもこれなら探偵社に依頼出来るよね？

(したいけどでもなぁゲーセン代に服代にメイト代にアレコレソレドレにも使いたいしああぁぁぁああーーーーーーーー)

「探偵社に依頼ってのも悪くないけど、今回のは別の人に頼んだ方がいいと思うよ」

私の心を読んだのかな乱歩さん？

「別の人？」

お、敦君。君もやっぱ気になりますよね？

「もう少ししたらこの店にも来ると思うよ。その人の方が適任だ」

乱歩さんがそこまで言うなんて、誰だろう？

そうして二人はご馳走さまと言って店を後にした。

店の後片付けをしたあと、太宰さんが前店にした細工のことを思い出した。

あれからいじってないけどどうなってんだろ？

店の扉を開けて見てみると、そこには何も無かった。

どうやら誰かが(多分太宰さんだろうけど)回収していったみたいだ。

扉には小さな丸い穴が空いてあった。