酒場のマスターはトリッパー

39杯目 ページ41

寒いーーーー

寒いのは、やだ・・・

行かないでーーーー


フワッーーーー


(！)

あぁ、あったかい・・・

これで安心できる。









「ーーーーしゅ、店主！」

ん？

パチッ

誰かからの呼びかけで目を覚ました。

(いつの間に寝てたんだ？)

あれ、太宰さんは？

辺りを見回してもその姿は見えない。

「やっと起きたか。店主、ここは危険になる。
早く店に戻った方がいい」

「国木田さん・・・ 危険〜？」

寝起きだからまだ頭がふわふわする。

あ、

俯くと毛布が掛けてあった。

太宰さんが掛けてくれたのかな？

・・・あったかかった。

国木田さんはため息をついて言った。

「時期にここにポートマフィアが押し寄せてくる」

「ポート、マフィ〜・・・」

あ、

「あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーー！！！」

「どうした店主⁉」

「敦君は⁉」

「え、あぁ。小僧なら今しがた出て行った。
全く、この忙しい時に・・・！」

てこたぁ、来ますね。

黒蜥蜴の御三方＋黒服さん達。

確かにあのシーンは見たい！

笑いを見たい！

けど、

「おいしいとこも持っていきたい・・・」(ボソッ)

「？」

どうするーー⁉

笑いを取るか、

優越感を取るか、、、






・・・よし

「店主、聞いてr

「国木田さん！」

「な、何だ！」

「全部私に任せてください！」

「は⁉」

(キラキラキラキラ！)

(ま、眩しい・・・！)

国木田さん、引いてる・・・

でも無理だ！

人間、欲望が勝つ‼

「ほ〜ぅ」

ん？

「国木田、マスターの言う通りにしろ」

「で、ですが、」

「そうすれば被害もなく、近所からのクレームも来ない。即ち、探偵社にとっても君にとっても良いことづくめだ！」

「ん〜〜、乱歩さんが言うのなら・・・」

国木田さんは渋々了承してくれた。

私はソファーを降り、乱歩さんのところに行って、小声で話した。

「ありがと乱歩さん」

「なーに、マスターの為ならお安い御用さ！」

「今度店に来てくれたらおっきくて甘〜いケーキ出してあげるね☆」

「本当！ 楽しみだなぁ‼」

やっぱ乱歩さんはかぁいいなぁ〜♪

「乱歩さん、あとどれくらいで来る？」

乱歩さんはズボンのポケットから懐中時計を取り出した。

「約10分後」

ニィーー

自然と口角が上がっていた。

にやけだな。

さあ、久々のネタバレ行っくぞーーーー‼

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