酒場のマスターはトリッパー

37杯目 ページ39

・・・・・・・・・

「心中は〜ひとりではできない〜♪」

「あの、」

「ふたりならできる〜すごい〜♪」

「だざ・・・ お兄ちゃん？/////」

「なんだいマスター？」(ニコッ)

(ボフン！/////////)

シューーー ー ー・・・

「あれ、ショートしちゃった？ 可愛いなぁ〜♪」

ギュ〜〜〜〜〜〜！

どうも皆様、私マスターこと如月天は只今だざ、

・・・お兄ちゃんに抱きしめられた状態でソファーの上で横になっています。

耳元でそんなイケボで囁かれたらもぅ無理！

そして人類は思い出した・・・

この人はあの太宰さんだったと・・・

マモでイケメンなあの・・・‼

いつもはユーモアの塊だが、いざとなれば冷たい視線と低音ボイスの囁きが飛んでくることを‼

私は顔を両手で覆い隠した。

「お兄ちゃん、放して・・・/////」

「なんで？」(ニコニコ)

顔は見えないが絶対楽しんでる‼

「いや、ほら、私店の準備があるし・・・！」

「まだ午前中だから大丈夫だよ♪」

「う〜〜〜〜〜/////」

「それに、今帰っちゃったらお仕置きの意味がないでしょ？」(ニコッ)

やめて〜〜〜、耳元で言わないで〜〜〜/////

あー、今3次元にいた頃の気持ちを思い出してしまった。

こっちに来てから太宰さんに対して色々見方が変わってきてたけど、それも今日でリセットされた。

「せめて腕を脇の下に入れて抱きしめるのはやめてください・・・ くすぐったい/////」

「だ〜め、この方が抱きしめやすいんだもの♪」

ギュ〜〜〜〜〜〜〜〜！

(ちょっと痛い・・・)

「もしかしてマスターって・・・」

スッーーーー

「ひゃうっ////」

「服の上からでもその反応だなんて、感じやすい体質なのかな？」

「ど、どどどどどどどこ触ってんの⁉」

「お腹♪」

「やめてっ！ ホントやめて‼」

「え〜、どうしよっかな〜？」(ニコニコ)

「おい太宰」

あ、

「なんだいくにきーだ君？ 今いいとこr

「店主で遊んでいないで仕事をしろ！」

「あ、私今おもちゃなんですね」←

国木田さんはお兄ちゃんのヘッドホンを取り上げるも、すぐに取り返されていた。

まあ盗聴という名のお仕事はしてますが・・・

再びお兄ちゃんに抱きしめられた状態になった。

「でもこうされてるとあったかいね・・」(ボソッ)

「マスター？」

お兄ちゃんの呼びかけに答える前に私は意識を手放した。

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