+１８１+めぐり逢い ページ36
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なんとなく、察しがつき始めた。
そんな奇跡が、偶然の巡り合わせがあるわけがない
そう否定しつつ偶然を引き起こしそうな人ではある、とどこかで思っていた。
風「今の貴女を、“巳國A”の人格を取り戻した…
その
彼は苦々しい表情を浮かべたまま、詰まりかけた言葉を続けた
「…これは、貴女が戦う理由になりませんか？」と。
その場しのぎの表情を繕う技術だけを身に着けた私だからこそ
その表情に嘘がないことくらいは感じとれていた。
そんな表情を浮かべてまで伝えた私の知らない私の真実という名の脅し文句。
本当にズルいな…と思ってしまった。
でも、それでも言わなくてはいけなかった
私をその守護者とやらにしなくてはいけない理由があることは伝った。
…あぁ、もう。
これだから赤ん坊君のような子たちとは関わりたくないんだ。
色々ぐちぐち文句を饒舌に語りつくしたいところだが
今この切羽詰まった状況から、それが当分叶わないことも察しが付く。
沢山の不満や動揺。ほかにも言い表せない感情も１つの深いため息に変える。
『はぁ……。お話は、一応お伺いしましょう。
私は何を期待されているのか、私の役目をより詳しくお願いします。』
「引き受けるかどうかはそれからです」と添えて私は口を噤んだ。
風くんも私がそれ以上何も言う気がないとわかると「では…」話を始める。
「貴女と雲雀恭弥、貴女方二人と出会った当初
リボーンが目をつけていたのは雲雀恭弥のみでした。
しかし、並盛での雲雀恭弥の立ち位置、そして彼の日と付き合いの中で
唯一ともいえる貴女の存在と、その強さを見て
“ボンゴレ１０代目ファミリー”に引き入れることを決めたそうです。」
『それ…はなんとなく気付いていました。
初対面で赤ん坊くんは「お前“も”面白い」と私に言いましたから
当初から私を組み込む気はなかったのでしょうね。』
「さすが、人の言動によく目を向けている…。
元々は貴女に沢田綱吉の守護者を担わせるつもりはなかったそうです。」
『…しかし、現に貴女の手元にそのリングが届けられた。と…』
自分自身で呟いた言葉によりリングに興味が向き
手元にあるリングに視線を向ければ
今朝見た時、恭弥さんと異なっていた表面の謎の柄が目に留まる
リングは光を反射して怪しく輝く。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
