+１７７+命に見合う恩義 ページ32
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なるほど、そういう事情の背景を理解した上でなら
確かに彼の人柄や血統を加味して、後継者として正しいかもしれない
でも、それはあくまでシステム上の話で
やはり合う・合わないは正しい・正しくないとは違うと思うが
『まぁ、そのあたりに関しては別に…
正直言えばあまり興味がないので構わないのですが
あくまでも“後継者”だったんですよね。
まだ１５歳の中学生にもう大それた宝が届けられるのですか？』
私が見ていた範囲ではあるが、ここ数日も変わらず
彼は「マフィアのボスにはならない」と赤ん坊くんに向かって叫んでいた
なのに前触れもなく沢田くんに、
そして正式なアプローチもなく私や恭弥さんのように
表向きそんなに関わり合いの無い人間に宝を易々と届けるのか？
先程までは「なぜ沢田くんが？」という疑問があったが
今では疑問の中身は「そんな宝をなぜ私に？」というものと
「なぜ今？」というものに切り替わっていた
私には想像もつかない「マフィア」という空想のようで実在している
組織の後継云々になぜ私たちが巻き込まれているのか
…後継どころか、そんなものに所属した覚えもないのだが
『まぁ、色々詳細は後からで結構です。
これを一方的に与えられた私たちは何を求められているのでしょうか？
ただこれを後生大事に持っていろ、なんて事ではないのでしょう
あんな輩が、一般の目に触れる環境で暴れ回るくらい狙っているようですし』
「えぇ、御察しの通りです。
問題は沢田綱吉と対抗で支持された人物です。
相手はボンゴレ直属の暗殺部隊のボス…彼は過激な人間です。
もしリング・継承権を譲っても候補者であった
沢田綱吉、沢田綱吉の守護者たち、更には関係者までも根絶やしにしかねない
リングが動いた以上、貴女方沢田綱吉率いる候補者たちは
対する候補者…ボンゴレの誇る独立暗殺部隊を迎え撃つ他なくなったのです」
流れるように、詰まることなくしれっと吐き出された回答は
流石に、９０°スレスレぐらいで想像の斜め上をいかれた。
迎え撃つ？その暗殺部隊を？
いや、戦闘だと言うのなら別に構いやしないのだが
相手がまた急に格上げされたというか…これまた突拍子もない。
戦いは嫌いじゃない。でも私は生きたいのだ。
…お忘れなきよう。
私は逃げ惑う臆病者にはならないが、生存意欲に関しては高めだ。
そのリスクを追うまでのメリットが無いのと、
義務感…沢田くんに対する恩義や忠誠を持ち合わせちゃいない。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
