+１７４+十代目 ページ29
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自分の声音が、ワントーン落ちた気もする。
言い方に疑問符がつかなかったような気もするが
巻き添えを食ったなら事細かに聞かせてもらわないと困る。
こんな、と言ったら失礼かもしれないが
ヘンテコな指輪を突如届けられ、しかもそれは重要そう。
色々理解が追い付かない状況を作られて流石の私も困惑している
彼の癖なのだろうか？応接室で見せた時と同じように
精神統一のような深い呼吸と構えをすると伏せていた瞳を開く。
風「そうですね。…順を追って説明したいのですが
先に貴女が沢田綱吉の今の立場をどこまで認識しているのか確認しても？」
『沢田くんの…立場？』
風「えぇ。そうですね…
リボーンが彼の家庭教師であることは知っていますか？」
『直接言われたわけではないですが、小耳に挟んでいます』
風「では“何の為に”家庭教師になったのかは？」
何のため、という問いに対して先程までのような即答は出来なかった
ただの学習の家庭教師だなんて思っていないが
正直、私の知る一般常識の範囲外の思惑があるのは理解している
あぁ…。
そういえば約一名それらしき呼び名で沢田くんを呼んでいたか
最初は喧嘩腰だったはずが…翌日には「１０代目」と。
『詳細は知りませんけど、獄寺さんが言う“１０代目”という呼び名。
つまりは…その何かしらの“１０代目”としての育成でしょうか？
それから、以前沢田くん絡みの事件で
犯人から「マフィア」「ボンゴレ」という言葉を沢山聞きました。』
風「…明確に全てをハッキリと理解しているわけではないが
半分以上…７〜８割は理解している、と言ったところでしょうか？」
袖口に隠れた手を顎に添え、小首を傾げコチラを伺う風くん
それに対し私も「ん…」と少し眉を顰め脳内の情報を処理していく
改めて彼らのことを認識し直すというのも些か難しい
色々と不可思議な存在の赤ん坊くん。
そして彼の登場と共に急激な変化を見せ始めた沢田くん。
彼らに関して、正直言えば考えるのを放棄したという部分も多い
“そういうものなのだ”
そう、無理やり在りもしない根拠でこじつけて終わらせていた。
『そうなるんでしょうか…「ボンゴレ」？…アサリ？
ともかく、それが「マフィア」の組織名か何かで
それの「１０代目」の…？
いや、「１０代目」になる予定、の沢田くんを指導しに来た…
突拍子も現実味もない話ではありますが
聞き覚えのあるものをつないだらそうなる、のでしょうか？』
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
