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+164+S・スクアーロ ページ19

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緊急性を感じたわけではないが、彼女たちと接触した場所と
ショッピングモールがそんなに離れていないこともあり、小走りですぐに着いた。


確かに少し離れた、遠巻きから見ても小さく細い黒煙が昇っていた。

この時点で、ガキン、ガキンと金属の強い衝突音が聞こえ
誰か、一般人ではない存在らが武器を交えていることは容易に想像できた。

かなり近づいたときに多少の焦げ臭さを感じ、顔を顰めた。


その時背後から声をかけられ
振り返れば声音で判別した通りの人物がそこに立っていた。


『ディーノさん』


私が今まで見かけた彼は
にこやかな好青年、というのが正しい雰囲気のみ。

だから振り向いた時、彼のボスらしい締まった顔を見て
多少だが、呆気にとられて彼の顔をボンヤリ見上げてしまった。

それでも直ぐにハッと意識を引き戻され
ここに来た理由を、周囲の状況を思い出し、少し問い詰めるように尋ねた。



『一体これはどういう事でしょう?』


ジトリ、と私の視線をその身に受け
彼は少しだけ雰囲気をやわらげ苦笑いを浮かべた。

その表情は今まで私が見かけた彼の印象に沿い、穏やかですらあった。
「話は向かいながらな、」というので小走りで向かいつつ話す


デ「簡潔に言えば、ボンゴレの内のある組織が
 ツナ宛てに届けられた…まぁ、家宝みたいなもんを狙ってんだ。」


『…それ目的で並盛(ここ)で暴れていると?』

デ「…なんか分かりやすくなったな、怒ってんだろ…」

『別に。ただ責務として矯正に向かう気はあります』



私がそう言い終わるのが先か、目の前の黒煙を抜けるのが先か…
ともかく、視界は晴れ武器を交えていた人物が露わになる


横でディーノさんが発言し始め、相手の気を引いてくれている
おかげで気兼ねなく周囲に目を配れる


またいつもの急変を起こしたのだろうか?
沢田くんは下着一枚の露出した姿で、知り傷や煤だらけ

さらに奥には山本くんと獄寺さんが倒れているが
外傷は酷くない。

先程から見えていた黒煙…てっきり獄寺さんの爆弾だと思っていたが
現場に来てみたら黒煙の立ち上る地点の破損があまり酷くない。

…酷くない、というよりは「彼の爆弾にしては」の話で十分破壊されているが。


…つまり、犯人はその襲撃犯の、あの銀髪の男ですかね。
横に立つディーノさんが「スペルビ・スクアーロ」と言っていたな。



その男はディーノさんを見て、少し考える素振りを見せるも
ガシリ、と沢田くんの頭を鷲掴んだ。

+165+小娘→←+163+ショッピングモール



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睡-スイ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます!地道に更新頑張らせていただきます! (2020年7月9日 17時) (レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睡-スイ- | 作者ホームページ:https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09  
作成日時:2020年5月3日 14時

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