【REBORN】清く正しく貴方の傍に立てなかった

+１６３+ショッピングモール ページ18

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その日は、どこにでもある日曜日で
登校時間にチラホラ見かける社会人の姿が見えない、そんな日だった。

それでも、あの賑やかな面々の中心人物ともう一人は
こんな日曜であろうと登校日であったはず。

なんたって、彼らは教師からの呼び出し率が高い…いわゆる補修組だ。


追加で、こんな休日に学校に来ているのは
風紀委員長たる恭弥さんとその同伴である私、くらいなものだろう

恭弥さんの場合は自主的に並中に赴き、執務を行うのと
校内に許可なく立ち入っている生徒、外部の人間がいないかのチェックをするため


恭弥さんが応接室にて書面に目を通しているうちに
私は校内を見まわしながら歩き回っていた。

許可なく校内に立ち入る者の姿はなく
校内でわずか３か所
各学年の１つの教室のみ人の姿が見え、補習授業を行っているようだった。


私の学年は今週数学の補修があって例の２人とも該当者だったはず

加え、山本くんはともかく、沢田くんがいるところであれば
呼ばれてもいないのについてくるのが獄寺さん。

そんな彼らの姿が２学年の補修を行うクラスで見つけられなかった。


あまり気に留めているわけでもないがなんとなく小首を傾げた。


更には応接室に戻って書類関係の補助に回ろうと思えば
特段やることはなく「あとは好きにしていい」と言われる始末。

以前のように彼の役に立つことに対して性急しているわけではない

が、お茶汲みして終わり、というのもなんとなく気が引けた
そもそもこれじゃ何をしに来たんだか。

校内ですることがないのなら外で何かするか。
それくらいの発想で町内の見回りをすることにした、が。



「あっ…！Aちゃん…！！」


聞き覚えのある鈴が転がるような
心地よくも女性らしい高い声で名前を呼ばれる。

それはクラスメイトにあたる笹川さん

その後ろには三浦さん、ふぅ太くんの姿が見え
彼女たちの腕の中にはランボ君とイーピンちゃんがスッポリ収まっていた


その光景だけでなら、よく見かける図なのだが２人の顔色が優れない

何かあったのかと問えば彼女たちは整理できていないままに
まるで箇条書きと文章の間のような言葉を紡いでいく。

まとめれば
「ショッピングモールで突然白髪？銀髪？の男が現れ
突然暴れ始め、赤ん坊くんに自分たちだけ先に還るように言われた」とのこと


赤ん坊くんが彼女たちだけを先に帰したとなれば彼ら絡みなのだろうか？
ひとまず様子を見ようと彼女たちに会釈を残し、現場に向かった。

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