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19話 ページ20

試験を終えた一行は、揃って談話室へと向かった。中には既に名前の筆記試験を採点し終えたレヴィが座っていて、なにやら難しい顔をしていた。

「あらレヴィ、怖い顔がいつもより怖さを増してるわよ。」
「ぬ、ルッスーリアか。いや、先程の試験の結果なのだがな…。」

あまりに重々しい口調で切り出すレヴィに、誰ともなく「まさか筆記で落ちたか?」と勘ぐりだす。そんな一同にレヴィは名前の答案用紙を突きつけこう言った。

「…満点なのだ。」
「う"ぉぉぉぉぉい!!!!紛らわしい態度してんじゃねぇぇぇえ"!!!!」

周りと一緒に名前はほっと肩を撫で下ろす。そして、怒り激高のスクアーロに実技の結果を聞いてみた。

「あ?あ"ぁー…ま、あのボスさんが直々に文句ねえって言ったんなら、合格以外に有り得ねえだろ。」
「ししっ!ってことは…!」

ヴァリアーの幹部たちが、一斉に名前を見る。そして、スクアーロが声高に叫んだ。

「テメェも今日からヴァリアーの一員だぁ!!!!」

ルッスーリアから、ベルから、マーモンから、お祝いと受け入れの言葉が浴びせられる。名前は久しく感じていなかったその温かさに、なんだか泣きそうになったが、グッと堪えて深くお辞儀をした。

「しかし、あのテストを満点で…。」
「うるさいなレヴィ。何がそんなに問題なのさ?」

先程から1人ぶつぶつ言っているレヴィに、マーモンが痺れを切らした。するとレヴィは試験の問題用紙を取り出しみんなに見せた。

「ヴァリアー幹部ともなればなんてことはなく読めるだろうが、この通り試験問題は10ヶ国語で記載されている。この少女…すべて難なく読んだということになるぞ。」

そう言われて、みんなまじまじと試験問題を見つめる。レヴィの言うことに間違いはなく、そこには確かに世界各国の言葉で問題が書かれていた。
名前は何がいけなかったのか分からず、みんなの背中を見つめることしかできない。

「10ヶ国語を扱えるってことは、ボスの次に語学堪能ってことになるね。」
「しししっ、もしかして名前天才?」

マーモンはベルに抱えられながら名前の方を見た。かくいうベルは名前の頬をぷにぷにして遊んでいる。名前は慢性的な栄養失調で痩せこけているため、頬はつつけるほど弾力がないのだが。

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(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時

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