両片思いの幼なじみに挟まれて 【すとぷり】

4月 1週間目 主人公side ページ7

私たちは新しい学年になる。

高校2年生。



「はぁー、緊張する！」


「そうだねー。」


クラス替えがあるから緊張しているのだろうか？

紗菜はとてもドキドキしていた。


「えー。別に、週1は絶対会えるからクラス一緒じゃなくてもよくない？」


「そういう問題じゃないの！」


まぁ、確かに好きな人とたくさんの時間を共有したいと言うのも分かる。

だけど、私はこの気持ちを忘れるために絶対同じクラスにはなりたくない。


「なー、Aはさ。この4人と一緒がいい？」


さりげなくさとみが顔を覗き聞いてくる。


「んー。正直、ころんとは別のクラスがいい。」


「は？」


「Aから嫌われてやんのーw」


「ふふふっ」


ころんは不貞腐れている。

まぁ、ここの3人は冗談だと思っているのだろうな。

話をしながら私たちは学校に行った。

行った頃にはもう、クラス表が公開されていた。


「あ、A！お前、4組だったぜ」


ﾅｶﾑﾗ ｻｸ
こいつは中村 朔。男。友達だ。


「え、そうだったの！朔は？」


「4組！」


「やったー！」


そういってハイタッチをした。


「僕も4組だった。いっしょだね！やった！」


ころんも一緒なんだ。


「やった！」


ころんが何か言った。


「ん？」


あまり聞き取れなかった。


「なんもない。」


「あ、さとみは？」


「えーっと俺は…4組。」


え！やった！


「やったー！」


そういってギュと抱きついた。


「おいやめろよ。みんな見てる。」


「あ、ごめん。」


周りを見るとまたしてるー。っていう目で見られていた。

まぁいつもの事だからみんなも慣れたんだろうか。


「ねーなんで私だけ1組なのー？」


そういう紗菜


「日頃のおこない。」


「確かに」


そう言って頷いた。


「えー酷い。」


先生たちが早く教室に入れよという。

紗菜とはお別れをし、私達は教室に入った。

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