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5 騎士の涙 ページ7

ルカ「な、なんで、それを…」
タルム「俺が分からないと思ったか?実の息子を、間違えるわけないだろう。引き止めたのも、タカカズとアヤ様だったからだよ」

俺とアーヤを、覚えててくれた…?
なんだか凄くホッとして、涙が零れ落ちた

ルカ「あ、あれ?すみません、父様…なんで、止まらないんだよ…」
タルム「いっぱい泣け。今まで我慢してきた分、ここで吐き出していいんだ。もう、いいんだよ。よく頑張ったね」

涙が止まらなくて、戸惑っていたら、父様に抱きしめられた
そして頭をぽんぽんと撫でられる
幼い頃にやってもらったのと、全く同じだった

ルカ「と、さま…う、ぁ…ヒグッ…」
リア「タカ、今まで頑張ったね」
タルム「ほら、いっぱい吐き出しな」

父様に抱きしめられて、アーヤに頭を撫でられて
抑え込んでいた気持ちが、溢れ出た

ルカ「ヒグッ…こわ、かった…寂しかった…!」
タルム「ああ、ごめんな」
ルカ「俺、だけで…アーヤ、を、守れるか…不安だった…!」
タルム「よく頑張ったね」
ルカ「父様と、オミ達と、一緒に、いたかった…」
タルム「それでも、我慢してアヤ様を守り抜いたんだ。偉いな、タカカズは」
ルカ「グスッ…ルーグリス王国に…あの頃に、戻りたい…!平和だった、頃に…戻りたいよぉっ…」

心の声が溢れ出た
ずっとずっと、何があっても抑え込んでいたのに
アーヤの前で、ずっと笑っていた
不安にさせないように、寂しい思いをさせないように
それなのに、俺がこんなんじゃ…
そんなことを思いながら、伝わってくるぬくもりに意識を預けた
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
リア「あれ、寝ちゃったのかな?」
タルム「ああ、そうみたいだ。疲れたんだろう。たまにはこういうことをしても、許されるさ」
リア「そうですね」

幼さが残る顔で、スヤスヤと規則正しい寝息を立てていた
私はいつも、タカに守ってもらっていた
でも、こんなに我慢してたなんて…
私の、せい?

タルム「アヤ様のせいではないよ」
リア「え?」

心の中で思っていたことを知られて、戸惑った

タルム「タカカズは、5歳の時から。アヤ様を守ると誓っていたんだ。小さなことがきっかけかもしれないけど、君を命に代えても守ろうと思っていたんだ」
リア「そう、なんですか…?」
タルム「ああ。だから、君が自分を責める必要はないよ」
リア「は、はい。ありがとうございます」

それからタカは、夕方になるまで目を覚まさなかった

6 親子の会話→←4 本当の名前



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ブリオッシュ(プロフ) - そっかー また受験勉強終わったら、ここでお話ししようね☆ 楽しみにしてるよー(o^―^o)ニコ 伝わらないと思うけど、受験勉強お互い頑張ろうね! また、再来年ね(@^^)/~~~ (2018年8月30日 22時) (レス) id: 48cf41a079 (このIDを非表示/違反報告)
莉奏 - ブリオッシュさん» リオといろんなこと話せて、すっごく楽しかった。絵とか、私のリクエスト聞いてくれて、すっごく嬉しかった。これからもお喋りしていたいけど、できないから。本当に、ごめんね。またいつか、お話ししようね。今まで、ありがとう! (2018年5月13日 12時) (レス) id: 3133950aaf (このIDを非表示/違反報告)
莉奏 - ブリオッシュさん» リオ、久しぶりだね。突然だけど、本日をもって、私は小説を投稿・更新することをやめます。理由は、本文を見てね。更新頑張らなくちゃとか言っておきながら、こんなことになって本当にごめんね。リオ、受験頑張れ!めっちゃ応援してる。 (2018年5月13日 12時) (レス) id: 3133950aaf (このIDを非表示/違反報告)
莉奏 - ブリオッシュさん» そっかそっか。受験生だもんね 頑張ってね!リオの知らないどこかで、応援してます 私も、来年頑張んなくちゃだね とりあえず、更新頑張る!(今年の抱負) リオとまたお喋りできるのを、楽しみにしてるね! (2018年5月2日 15時) (レス) id: bdce8a1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ブリオッシュ(プロフ) - 莉奏さん» ごめん。もう、電子機器使う時間が無くておしゃべりできなりそう・・・ 私、あんまり小説読むことできないんだけど、ふるるさんみたいに楽しみにしてくれている人はいっぱいいるから頑張ってね!  (2018年4月29日 22時) (レス) id: 48cf41a079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉奏 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月18日 18時

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