精霊達の愛し子【番外編】 (ページ4)

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［レイラside］

“星送り”を知らないユウとグリムの為に水魔法で作ったミラーを絵本のようにして“ウィッシュ・アポン・ア・スター”について説明する
エーデュースのフォローも受けつつ一通りの話が終わるとクロウリーさんがやってきた

ｸﾛｳﾘｰ「みなさーん、静粛に！全校集会を始めますよ！本日はまず“星送り”の説明を行い…次に“スターゲイザー”の発表。最後に“願い星”を配ろうと思っています。ま、“星送り”はみなさん何度も経験してますし詳しい説明は省いてちゃっちゃと終わらせましょう…あ、決して面倒臭いからではありませんよ？全校集会を短縮して、生徒たちのモチベーションを保つための配慮です。いやぁ～、我ながら英断ですねぇ…あ！レイラさんは“願い星”配りを手伝ってくださいね！」

すっごいノンブレスで言い切るから聞き流しかけたけどさらっと面倒事押し付けられた？？
「貴女は学園長秘書なので！」って笑顔で言われても脅迫にしか聞こえませーん！！！
…いい具合に巻き込まないで頂きたい！

ﾕｳ「レイラちゃん…(苦笑)」

「はぁ、仕方ないわ。行ってくるね」

そう言って席を立ち、何故か私がクロウリーさんに呼ばれたあたりからざわつき始めた会場をもろともしない声量で説明している学園長の隣で“願い星”を配る準備をする

ｸﾛｳﾘｰ「…さて、雑談はこの辺にして。みなさんお待ちかね！“スターゲイザー”の発表に移りましょう！！！」

クロウリーさんがそう言った時、先程よりも周りがざわつき始めた
クロウリーさんは呑気に「盛り上がってますね～！」って嬉しそうだけど、聞こえてくる声は逆に嫌がってる声ばかり

ﾊｰﾂﾗﾋﾞｭﾙ寮生「ちっとも盛り上がってねーっつーの…」

ｲｸﾞﾆﾊｲﾄﾞ寮生「選ばれませんように…選ばれませんように…」

(「…あんまり乗り気じゃない人が多いのね」)

ｸﾛｳﾘｰ「“スターゲイザー”はみなさんの“願い星”を集めて学園裏の森にある大樹へ飾り付ける役目…いわば本イベントの主役。誰が選ばれるのか気になるのは当然でしょう！例年では私自らホロスコープを使い占星術で誕生日を導くのですが…今年はレイラさん！貴女にその役目を任せましょう！」

…お願いだから、仕事を増やさないで。(呆)